参院選千葉にも維新の風は吹くのか!?【2022年5月号】

  2022/5/6
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昨年の衆議院選挙において大躍進を果たした日本維新の会。自公連立政権とも野党共闘とも一定の距離を置きながら独自の理念を掲げている。そんな日本維新の会は千葉でも風を吹かせることができるのだろうか。7月の参議院選挙に千葉選挙区から出馬するのが佐野正人氏。習志野市議会議員から身を転じての挑戦。千葉維新の会代表で自身も全国比例区で改選を目指す石井あきら氏と共に取材した。

千葉県選挙区・佐野正人氏、全国比例区・石井あきら氏に聞く

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稲毛新聞 (以下・稲)日本に住む私たちの生活にも物価上昇などの大きな影響が及び始めるなど、ウクライナ情勢による混乱が世界中に広がっており、国際世論は総じてロシアを非難しています。日本維新の会の両院議員総会長で、千葉維新の会代表も務める石井あきら参議院議員から日本維新の会の見解をお知らせください。

石井あきら(以下・石)ウクライナに侵攻して多くの民間人を虐殺し、略奪やレイプなどの数々の戦争犯罪を重ねているロシアに酌むべき事情はまったく見当たりません。多くのウクライナの人々が国外に避難しており、我が国も避難民を受け入れている中、侵略を正当化できる理由もありません。直ちに戦闘を中止し、軍隊を引き揚げることが国際社会の要請であり、日本維新の会の変わらぬ考えです。

稲・ロシアのウクライナ侵攻を止められなかった国連の安全保障理事会改革の必要性が問われています。佐野さんはどうお考えですか。

佐野正人 (以下・佐)
常任理事国の拒否権の取扱いを変えなければ国連の存在意義が問われます。戦争を防ぐための安全保障理事会が機能しなかったからです。強力な戦争抑止機能を持つべきで、そのための安全保障理事会改革は、国連改革の肝です。直ちに取り組むべきであり、我が国外交の大きな課題だと思っています。

稲・安全保障を含め国政の重要課題に関する日本維新の会の政策にはどんなものがありますか。

石・日本維新の会の政策提言として、身を切る改革や規制改革、徹底した行政改革、地方分権、外交・安保、社会保障制度改革、減税と成長戦略、憲法改正などの「維新八策」を公表しています。そしてこれらを実現させるために347項目にも及ぶ具体的課題を示しています。

佐・そうです。戦争放棄・平和主義を維持した上での憲法改正は避けて通れません。都道府県を廃止して道州制を導入することや財源の移譲、国会改革、教育の無償化、憲法裁判所、国民投票制度、緊急事態条項など、憲法を改正しないと実現できないことばかりです。
石・私たちがいま取り組まなければならない課題は山積しています。国際情勢の動きだけではなく、新型コロナウイルス感染症の状況にも機敏に対応していく必要があります。これ以上拡大させないことやワクチン接種の推進、国産の飲み薬の早期承認など、緊急度の高い課題に優先して取り組まなければなりません。

稲・佐野さんは習志野市議会議員で、3期目の現職ですね。7月の参院選に出馬されるそうですが、何が決断させたのでしょうか。
佐・私は全議会で質問に登壇してきましたが、執行部から「国の動向を見守る」との答弁が多かったことは残念に思っていました。地方議員は日々、目の前の課題に取り組みますが、「国が決めてくれるまで何もできません」との答弁では意味がありません。日本維新の会とのご縁をいただけたことを機に、これまで実現できなかった地方の課題を、直接国にぶつけたいと考えています。

稲・有権者とはどのように接してきたのですか。

佐・支持者回りはごく普通にやっています。そのなかでご意見をいただいています。それが議会での質問につながっています。三千回を超えた朝の駅頭活動は今も続けています。駅頭では見知らぬ方から直接声を掛けられるメリットがあります。もちろんお叱りもありますが、大切な時間だと思っています。

稲・日本維新の会はどうやって佐野さんと出会ったのですか。

石・全国の地方議員の方の活動の状況について、日々情報を集めています。そのなかで地道な活動を続けている佐野さんのことを知りましたが、お会いしてこの人ならと確信しました。

稲・石井さんも改選を迎えますね。党の要職を務められている中、全国比例だと活動も大変ではないでしょうか。

石・そうですね(笑)。所属しているいくつかの議員連盟での活動を中心に全国を飛び回っていますが、地方議員だったときの経験が生きていると思います。どこにでも出かけてひざ詰めで話をすることしかないと思っています。コロナ対応や福島の原発の処理水の問題、有機農法の推進に取り組んでいます。社会福祉法人理事長として施設運営に取り組んでいる関係で、介護に関しては日々問題に直面しています。また、二輪車の普及にも取り組んでいますが、安全祈願のために「オートバイ神社」を設立しました。これらの活動を通して頑張るしかありません。

稲・ところで、「日本維新の会」とは正式にはどう読むのでしょうか。

佐・「にっぽんいしんのかい」が正解です。

稲・「日本相撲協会」は「にほん」ですね。

石・お札の「日本銀行券」は「にほん」と読む方が多いと思いますが、お札に書いてあるアルファベットは「NIPPON」ですね。

稲・参議院の比例区では比例の候補者名か政党名を書くことになりますが、その合計得票で政党の獲得議席が決まり、議席の割当が候補者名の得票順になると聞いています。千葉県選挙区の佐野正人さん、全国比例区の石井あきらさん、日本維新の会が目指す改革が千葉にも全国にも及ぶよう、ご健闘をお祈り申し上げます。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

石・佐・こちらこそ。稲毛新聞の読者の方をはじめ、千葉県の方、全国の方々のために、全力を尽くしていきたいと決心しています。ありがとうございました。

■取材/本紙論説委員 今村敏昭
■場所/東京都千代田区参議院議員会館会議室

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