懐かしの千葉港遊覧船「あすなろ」を作る
2023/8/5
以下は 1 年前に書かれた内容です
さたさて、前作で香港のスターフェリーを作ってみたところ、「これなら千葉港の遊覧船も作れるんじゃね?」と閃いてしまい、ど~んと作っちまいました♪
モデル化したのは、現在活躍している「あるめりあ」号ではなく、先代の「あすなろ」号でございます。
長く千葉港の遊覧船として活躍した「あすなろ」ですが、元は神戸通船が1964年に神戸港の港めぐり用に建造した船だったということです。(へぇ~、そうだったんだ!)
その後、1982年に千葉港で通船事業を営んでいる千葉ポートサービスに引き取られ、2009年頃まで千葉港めぐりの遊覧船として活躍したのであります。あのちっこくて愛らしい船は、なんとびっくり45年間も遊覧船一筋の、まさに遊覧船のプロ中のプロだったのであります!
「あすなろ」の諸元は以下のとおりであります。
全長:25.3m
全幅:5.7m
深さ:2.4m
総トン数:88.01t
こ、これは、小さい!
しかし、こいつをいつものとおり1/200スケールでラジコンにしてやりまっさぁっ!!
まずは、キャビンと操舵室を工作用紙とプラバンをメイン素材にして製作。丸みを帯びたいかにも60年代風のデザインがかわいらしい♪
甲板上の天幕支柱は、0.4㎜の真鍮線を半田付けで組んであります。
甲板にセットするとこんなん感じになりました~。
で、アマ〇ンで購入した今回の内臓(走行装置)提供者のRCミニボート君が着弾。記念に並んで写真を撮ってみました。
天幕は、ティッシュペーパーに木工ボンドを染み込ませたものを骨組みに張り付けて乾燥させ、その上から水性のウレタンニスを塗布して防水化してあります。色は確か赤だったはずなので、ペタペタと塗装するっす!
ちょっと見上げたアングルだと、「あすなろ」らしさがぐんと引き立ちます。
先のRCボートから、メカを取り出して船体に移植。バッテリーは元の90㎜㌂から、150㎜㌂のものに積み替えます。
「あすなろ」は、「スターフェリー」よりもさらに小さいので、バッテリーも極小のものでなくては入らないのであります。
メカも積み、いよいよ発泡スチロールの船体の表面加工に入ったところで大失敗をやらかしちまいました(´;ω;`)
ウレタンニスを塗っとけば、田宮パテのシンナーも防げるっしょ!となめてかかったのが裏目に出て、発泡スチロールの船体が、パテのシンナーに浸食されて溶けてしまい、ベコベコになってしまいました。慌てて木工用補修パテで埋めてみたのですが、船体重量がめっちゃ重くなってしまい、泣く泣く作り直しとなりました。
画像はどれくらいシンナーで船体が溶けたのかを確認するために輪切りにしたものです。右側がかなり浸食されたことがわかります。
気を取り直して作り直した船体。浸食を防ぐために、ウレタンニスの上から画材のモデリングペーストを薄く塗布してサンディング。それからパテを塗ったのですが、それでも多少浸食されてしまいました。ま、「細かいことは気にしな~い」の精神で乗り切りましょう♪
トップヘビーになるので、操舵室内は最低限の表現で終了です。
デッキ上のベンチも据え付けました。ほんとは、最後尾にも木製?のベンチがあったと思うのですが、詳しい状況がわからんのでオミットしました。
そんなこんなでできました~。「港めぐり」の横幕がいかにも遊覧船ぽくってお洒落です。この横幕は、後輩の「あるめりあ」もデビュー時は掲げていて、千葉ポートサービスさんの「港めぐり」にかける熱い情熱がビシビシと伝わってくるのであります!
後ろからもパチリ!
う~む、たしか天幕のところにたくさん提灯がぶら下がってた気がするなぁ。今度気が向いたときにでも追加装備するとしましょう。
キノコスタイルで有名だった、今は亡き「2代目千葉港信号所」と共に。
少し前まで、「あすなろ」も「キノコ信号所」も、あたりまえに千葉港にいたのですが、気が付いたら影も形もなくなってしまいました。時代の流れといえばそれまでのことですが、自分が子供のころからあったものが消えていくのはやはり寂しいものです。
せめて、模型でその姿をとどめておこうと思います。
以上は 1 年前に書かれた内容です