特別史跡加曽利貝塚発掘調査現地説明会

  2023/11/9
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こんにちは!
千葉県在住、パーカッショニスト打楽器奏者の松本ちはやです。
毎週金曜日13-16時、千葉市コミュニティFM SKYWAVE89,2MHzにてJOMONラジオパーソナリティも担当中。

千葉県を中心に私が音楽活動する中で食べたおいしいごはん屋さんや楽しいスポットなどをこちらでご紹介します♪

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9月から行われていた北貝塚の発掘調査、最新の説明会が行われるということで参加してきました〜!

改めて加曽利貝塚の説明をまずは簡単に・・・


加曽利貝塚は、直径130mでドーナツ形をした縄文時代中期の北貝塚と、長径170mで馬のひづめの形をした後期の南貝塚が連結し、8字形をした日本最大級の貝塚。

重要性が再認識され、2017(平成29)年10月に加曽利貝塚は「国宝」に相当する「特別史跡」に指定されました。


昨年まで南貝塚の発掘調査を6年間に渡り行ってきましたが、今年9月からは57年振りに北貝塚の本格的な発掘調査が始まりました。

昭和37年には北貝塚より、人骨が発見されたという記録があり、また何か大きな発見があるのでは、とかなり期待されています!

北貝塚の住居跡群観覧施設の手前付近が今回の発掘現場となりましたが、こちら実は↑写真のように地面を掘らなくとも歩いていると白い貝が発見できる、公園内でも特に「ここは貝塚だ!」と実感できるエリアなんです。

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普段はオレンジ色の柵の外側からしか見れないのですが、現地説明会ということで柵の中、より近くで作業も見ることができました。

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細い棒が地面に刺さっていますが、この下に遺物(土器や貝など)が埋まっていたりするそうです!

がばーっと地面を掘り起こすのではなく、じっくりじっくり棒を挿して少しづつ少しづつ確認しながら掘り起こして見つけていく作業。途方もない作業ですが、調査票が足りなくなるくらい、約2ヶ月の作業で1000点以上もの遺物が発見できたとのことです!

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こちらは以前の発掘調査で5体の人骨が見つかったところです。住居跡があったのではないか、という以前の報告書を元に、もう一度掘り返して、本当に住居があったのかどうかという確認作業を今年はしたそうです。

結果、住居跡と見られる柱の穴が見つかったことから住居があったことが確定!

私は専門家ではないので文章での説明がなかなか難しいのですが、住居跡も時代の違うものが複数見つかったようで、3世代くらい重なって同じ場所に発見されたようです。

が、何らかの理由により地層が一度ぐちゃぐちゃに混じってしまったとのこと。

でも、だからこそ、今回遺物がたくさん発見されたということですね。

北貝塚は少なくとも住居3世代分くらいは、縄文人が暮らしていた居心地の良い場所だったということかもしれません。

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より詳しく、最新の調査結果を知りたい方は、今週末11/11(土)に是非加曽利貝塚に直接行ってみてください。

実際に現地を見ながら受ける説明は、具体的に感じることができるのでとても興味深く面白いです!

お問い合わせ
千葉市教育委員会文化財課 特別史跡推進班

加曽利貝塚
千葉市若葉区桜木8丁目33-1

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