<えになるかとり かとりっぷ> ◆第八十二回 災いをサケる鮭祭り
2021/12/16
以下は 2 年前に書かれた内容です
香取市にはいろんなお祭りがあります。「佐原の大祭」はもちろんですが、奇祭とよばれる側高神社の「ひげなで祭」など、年間を通してたくさんあります。
そんななか、毎年12月の第1日曜日に行われる山倉大神の例大祭も一風変わっています。
この例大祭(初卯祭)は、もともと霜月初卯の日に行われていたもので、別名「鮭祭り」と呼ばれます。
むしろ、鮭祭りの方が定着している感もありますね。
祭りの起源は明らかになっていませんが、その昔、近くを流れる栗山川に上がる鮭を捕えた人が、鮭の頭に大の字があったので、これを山倉大神へ奉納したことが始まりともいわれています。
鮭祭りが近づくと、きまって鮭が遡上してきたとも言われていて、興味深いですね。
お祭りの日には、奉納された鮭を小さい切り身にして、護符として参拝者へ頒布されています。
この護符、”災いをサケる”と、なんとも洒落がきいていて、病災消除 特に風邪薬として知られています。
今の季節にぴったりのお守りです。
例年は、鮭を献上する古式ゆかしい行列が組まれ、夕方には神輿渡御も行われますが、今年は静かに行われたようです。
コロナ禍にあっても、神事を連綿と続けていくのはとても大変ですが、ありがたいことだと思います。
そうやって、地域のみなさんのがんばりがあって、伝統文化というのは受け継がれていくんだなとつくづく思います。
来年は、みんなが待ち望んだいつものお祭りができますように。
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えになるかとり かとりっぷ
第八十二回 災いをサケる鮭祭り
文・写真 きのしたまみ
毎週木曜日更新
以上は 2 年前に書かれた内容です
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千葉の小江戸。香取市でも江戸情緒が薫る佐原エリア中心に情報を発信していきます。
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