千葉経大附 初出場4強から20年 松崎監督独占インタビュー【2024年7月号】
第106回全国高校野球千葉大会が6日(土)千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムで開幕、160校148チームが甲子園を目指す。今年は春のセンバツで4強に進出した中央学院高や春の千葉県大会を制した専大松戸高らが有力視される中、地元稲毛区の千葉経済大附属高に期待がかかる。強力な投手陣を中心にこの春県大会で4強入り。夏は8年振りにAシードとして大会に臨む。2004年当時優勝候補だったダルビッシュ投手を擁した東北高(宮城)を破り、初出場でベスト4まで勝ち上がった伝説の年から今年で20年。再び全国に旋風を巻き起こすべく16年振りの甲子園を狙う千葉経大附の松崎監督に話を聞いた。
今年も球児の熱い夏が始まる!
稲毛新聞(以下・稲)春の県大会での4強入りで夏のAシード獲得おめでとうございます。今年のチームの特徴は?
松崎(以下・松)守備と走塁のレベルアップに特化してきました。低反発バットの影響で長打が出にくくなっています。攻撃型を守備型にするのは必然でした。
稲・松崎監督が就任され2年、どのようなチーム作りを目指してきましたか?
松・一人一人の選手を分析してデータ化しました。選手の特徴を把握し、欠点を補うより長所を伸ばす方法を取り入れています。
稲・初出場から今年でちょうど20年、最後の甲子園からも16年が経ちましたが。
松・今の選手、保護者は強い経済を知らないんですね。復活したいと言う気持ちは強いです。
稲・高校野球ファンの間では2004年の印象が強いので、その後の低迷をもどかしく思っていますがいかがですか?
松・松本啓二朗選手、丸選手(巨人)の頃は千葉を引っ張る存在でしたし、全国でも対等に戦える実力がありました。今は本当に一歩一歩です。
稲・前赴任先でもある山梨学院がセンバツで全国制覇を成し遂げましたがどのような思いですか?
松・部長として一緒に頑張ってきたし、母校でもあるので素直に嬉しかったです。指導してきたことが間違ってなかったんだと実感できましたし、励みにもなりました。
稲・現状、千葉県は専大松戸、木更津総合、中央学院らが甲子園常連になっていますよね。かつての銚子商、習志野、そして2000年代の千葉経大附も含め巻き返しへの期待は大きいですが。
松・正直言って名前のあがった学校との実力差はあるのだと思います。しかし高校野球は何が起こるかわかりません。「今に見てろよ!」と言う気持ちはあります。
稲・今年のチームの話に戻りましょう。自信があるとおっしゃっていた投手力ですが大会を目前に控え仕上がりはいかがでしょうか?
松・自信と言うよりは昨年を経験している選手が多いので、そこは大きいと思います。4人の投手がそれぞれの役割を果してくれればチャンスはあると思います。
稲・県内屈指の左腕、福井投手は評判です。
松・福井も同じで、今できる役割を果してほしいです。
稲・千葉経大附伝統の攻撃力に関しては?
松・低反発バットの影響もあってコンパクトに振ることを徹底しています。出塁を意識して、繋ぐ野球をしたいと思います。
稲・期待の選手はいますか?
松・みんな期待していますが、5番を打つ石黒は飛ばないバットの影響を感じさせない長打力があるので打線のキーマンかもしれません。
稲・最後にこの夏の目標を聞かせて下さい。
松・もちろん優勝です。それに千葉経済の第二期黄金期を作りたいと思います。
稲・今日はありがとうございました。
松・こちらこそ。ありがとうございました。頑張ります!