千葉彩景◇シロチドリ【2024年8月号】
2024/8/1
8月の和風月名は「葉月」、葉落月(はおちづき)が転じたと言われています。旧暦では、8月は秋の到来だったのです。
8月頃千葉で見られる夏鳥(あるいは留鳥)として分類されるシロチドリをご存じでしょうか。主に砂浜や干潟で生活しています。雌雄交代で抱卵し約4週間程度で雛が孵化。繁殖後は暖かい地域に移動する場合が多いようです。
千葉では、近い将来における絶滅の危険が高い「絶滅危惧Ⅰ類相当」に指定され、最近特に数を減らしているとのこと。原因は種々あるものの良好な砂浜環境が消失していることが原因の一つと考えられています。野鳥は飛来場所にて栄養を沢山蓄える必要があるので、私たちは生育環境を壊さないようにしたいものです。海に行く機会も多い夏場、砂浜や干潟では(勿論それ以外の場所でも)ゴミなどは絶対に棄てないようにしましょう。
(文・写真/森口晃・千葉県内で撮影)