千葉彩景「オシドリ(鴛鴦)」【2024年10月号】
2024/10/3
10月の和風月名は「神無月」、神々が出雲に行ってしまうからという説は有名です。出雲大社に集まった神々は誰と誰を結びつけようかと話し合っているようです。縁結びの総本山ですね。
この季節になるとオシドリ(鴛鴦)のオスはあでやかな装いになります。美しい色彩の羽毛を纏いメスにアピールしているようです。オスの美しさは繁殖期の10月下旬~6月上旬のみ。非繁殖期はメスのように全身が灰褐色の地味な装いになります。
オシドリはツガイでいることが多くご存じの通りオシドリ夫婦の名の由来となっています。カップルになるとオスは必死にメスを守り、奪われたり逃げられないように徹底的にガードします。オシドリのツガイの組み合わせも出雲で神々が話し合った結果でしょうか。
(文・写真/森口晃、千葉市内で撮影)