千葉彩景 冬鳥の代表「ツグミ」 【2024年11月号】
2024/10/31
11月の和風月名は「霜月」、朝晩は寒くなって来ます。異称として神来月、出雲に出かけていた神々が帰ってくるという意味ですね。
野鳥において、シベリア等から帰ってくる(渡ってくる)冬鳥の代表の一つはツグミでしょう。ツグミは冬季に全国的によく見かける野鳥で、名前の由来は「つぐ、つぐ」と鳴くからとか、夏季になると鳴き声が聞こえなくなる(シベリア等へ渡って行ってしまった)ことを口をつぐんでいると思われていたからという説があります。ツグミという名前は奈良時代には使われていたそうです。
千葉では11月頃は森林で潜み、特に2月3月頃になると公園の芝生等の上で、小走りに移動しては立ち止まって姿勢の良いポーズをとっています。春になる頃、繁殖のため北に渡って行きます。
(文・写真/森口晃、千葉市内で撮影)