コラム☆キキミミポスト「ピアノと記憶」byオハラキキ【稲毛新聞2025年2月号】

稲毛新聞1月号の新チバカツカンパニーで紹介されていた「大人のピアノ教室」の記事は反響が大きかったと編集部から聞きました。ピアノは認知症予防にとてもよいそうで、私もその記事に影響を受けたその一人です。
新聞記事を読んでから、無性にピアノが弾きたくてたまらなくなりました。しかもピアノは、シニア世代にもいいことばかりと知ったら、もうやるしかないですよね。あいにく家には鍵盤楽器が何もなかったので、衝動が抑えきれずネットでお手頃なキーボードを探し購入しちゃいました。
弾きたくなったと言っても、実をいうと私はそれほど弾けません(笑)。かと言ってまったく弾けないわけでもなく、学校や中学校のころ、ピアノが得意な友人が教えてくれた簡単な数曲は弾けました。人から教えてもらえれば一生懸命に覚えるのですが、何しろ音符が読めないのです。
キーボードが届いた日はワクワクが止まりませんでした。何十年ぶりに触る鍵盤に興奮気味。しかし、最初はなかなか指が動かずショックでした。当時弾いていた曲が全然思い出せないのです。
しかし、1時間もすると、徐々に思い出してなんと指が勝手に動いてくるではありませんか。子どものころ体得したものは長い年月を経ても思い出すものなんですね。
昔弾いていた数曲が弾けるようになった今は、次のステージにチャレンジしたいと思っています。それはブギピアノです。何十年前か、ジム・キャリー主演の映画「マジェスティック」という作品を観たときに挿入曲の「ブルー・ノート・ブギー」という曲が大好きになり、それをいつか弾けるようになりたいというのが私の夢でした。
いきなりジャズが弾きたいなんてハードルが思いっきり上がってしまいましたが、音符が読めない私の強い味方はネット動画です。そもそも楽譜など探しても売っていませんし。動画サイトには、その曲を弾いている手元の動画をアップしている方がいますので、どの鍵盤を使っているのか、どう弾いているのか、スロー再生にしたりストップしたりと繰り返し見ながら毎日ちょっとずつ練習しています。三歩進んで二歩下がる今の記憶力を駆使しながら。