「ほっとはあと」が無料生理用品を配置【2022年2月号】

  2022/2/9
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国内外の社会問題である「生理の貧困」への関心が高まるなか、千葉市では市民団体「ほっとはあと」が、昨年から公共施設や学校の女子トイレ個室に無料生理用品を配置する活動を始めている。

生理の貧困に地域のやさしさを

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「生理の貧困」とは、社会人だが収入が少ない、学生で小遣いが足りないなど、生理用品を購入できない経済状況のことで、コロナ禍ではさらに深刻化しているという。ナプキンやタンポンが買えない女性は、トイレットペーパーで代用したり、同じものを長時間使って交換頻度を減らしたりと、健康被害にもつながることも懸念され、SDGs目標1「貧困をなくそう」にも深く関係する課題だ。

 「ほっとはあと」代表の笠よしこ(りゅうよしこ)さんは、去年2月に某報道番組で生理の貧困問題を知り驚いたと話す。千葉市内ですでに活動している団体があれば協力したいと調べたが見つからず、有志6名と去年3月「ほっとはあと」立ち上げ、現物寄付や寄付金を募り、生理用品の無償配布活動や女性支援を実施。笠さんの歌手としての幅広い活動やSNSを通して賛同者が増えたことで、個人からナプキンなどの現物寄付や企業から寄付金が届くようになった。
 
 集まった生理用品は、約60名のボランティアスタッフが一つずつ心を込めて包装。多くの人の思いが添えられた生理用品を定期的に設置場所へと運ぶ笠さんは「どの施設もほぼなくなっているので、多くの方に活用されていると実感しています。トイレットペーパーがトイレにあるように、生理用品が当たり前に置いてあって誰でも使える、そんなやさしい社会になってほしい」と語った。
 
 現在、設置場所は千葉市全6区保健福祉センター、一部区役所、きぼーる内子ども交流館・支援館、千葉市ハーモニープラザ、千葉県総合スポーツセンター内スポーツ科学館などの公共施設や学校の女子トイレ、47箇所以上。「ほっとはあと」では、運営・継続のための寄付を呼び掛けると共に、設置を希望する公的施設や学校を引き続き募集している。
  
寄付金振込先
千葉銀行 松ケ丘支店(普)3538633
口座名義 ほっとはあと 代表 笠よし子 
問い合わせ先:hotoheartseiri@gmail.com

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