千葉彩景 冬鳥「イスカ」【稲毛新聞2025年10月号】

  2025/10/2
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 10月の二十四節気は「寒露」と「霜降」、冬の前触れを感じ始める頃ですね。古くより寒露の初候の頃は鴻雁来(こうがんきたる)といわれ、そろそろ冬鳥や渡り鳥がやって来ます。
 
 千葉市では比較的珍しい野鳥ですが、この時期に見ることが出来るイスカ(交喙)
という主に冬鳥に分類される野鳥をご存じでしょうか。
 
 名前のイスカは古語で「ねじれ」を意味します。くちばしの先端で上下が合わず、先端は左右に分かれ、下くちばしの先は上向き、上くちばしの先は下を向いています。くちばしの先が曲がっているので、マツボックリの間にくちばしを入れ、笠の間を押し広げて種子を取り出し易く食べることが可能です。
 
 欧米では人びとを病害から守る幸運の鳥とされてきたそうです。そんな幸せの鳥をこれからも何度も見たいものです。

(文・写真/森口晃、千葉市内で撮影)

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