「今月の人」千葉市民ゴルフ場 支配人 野村 康祐さん(44)【2022年3月号】
千葉市民ゴルフ場の支配人を務める野村康祐さんは昭和53年生まれ。神奈川県大和市出身。小学1年生から野球一筋で、大和リトルシニアでは全国大会出場経験を持つ。愛知県の名鉄学園杜若高等学校から神奈川大学へ進み硬式野球を続けるなか、大学4年生のときに左肘の側副靭帯を断絶。野球を諦めきれなかった野村さんは、手術を受けリハビリを続けたという。
その甲斐あって、日本ハムファイターズの入団テストに合格、打撃投手として採用された。しかし2年ほどで今度は肩を壊し、野球人生を断念することに。セカンドキャリアでは、アスリート専門の人材派遣会社でコンサルタント業務を経験。その後、日本ハムファイターズ時代の先輩から声をかけられ、船橋市にある温浴施設の運営会社に入社、管理職に就き約14年間勤めた。現在の千葉市民ゴルフ場との縁も大和リトルシニア関係者からの紹介だという。千葉市民ゴルフ場の指定管理者である内山緑地建設㈱が、野村さんの管理職の経験を評価し支配人として迎えたのが1年前だった。「自分の人生はすべて野球でつながっていますね。本当にありがたいです」と振り返った。
ゴルフは非日常を楽しめる生涯スポーツ
ゴルフの経験が浅かった野村さんは、ルール、マナー、歴史など一から勉強し、プレーを再開したところ、すぐに夢中になったそうだ。「緑の中で過ごす時間は非日常の世界です。プレーの前の晩からワクワクしたり、野球の試合前のような活力が湧いてきたり、ゴルフは本当におもしろいスポーツだと改めて実感しました」。健康的で年齢関係なく楽しめる生涯スポーツであり、新たなつながりも生まれるなど、ゴルフの魅力は語りつくせないほどだとか。
千葉市民ゴルフ場は開業してから14年が経つ。利用者は千葉市民が約半数、交通の便がよく東京方面からの利用者も多く、最近は女性の利用者も2割弱まで増えてきた。9ホールなので半日あれば楽しめることから、朝プレーして午後出勤する方もいるそうだ。
「ゴルフは難しい」「ゴルフは高価」というネガティブ要素をクリアしている千葉市民ゴルフ場は、誰でも気軽に楽しめる場所だと野村さんは語る。「レッスンもあり、プレイヤー限定の無料練習場も併設され、コースはフラットが多いので初心者に最適です。また、片山晋呉氏監修の絶妙なアクセントで手ごたえもありますし、グリーンは有名なゴルフ場に引けを取らないと高評価で、ベテランの方にもご満足していただけます」。
千葉市民ゴルフ場では、今年5月に市長杯、秋には若葉区長杯の開催を予定している。