[コラム]応援とは何か。応援がチームに与える影響 【稲毛新聞2026年3月27日号】

  2026/3/26
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作/千葉ドット取締役COO 梶原健

前回、私は「企業が地域のスポーツチームを応援する意義」について書いた。今回はその続きとして、「応援とは何か」、そして応援がチームに何をもたらすのかを、自分なりに整理してみたい。

応援という言葉から、多くの人は「声を出すこと」「拍手をすること」「相手の背中を押すこと」を思い浮かべるかもしれない。もちろんそれも応援である。ただ、スポーツの現場で見てきた応援は、それだけではないと感じている。

勝つかどうかも、うまくいくかどうかも分からない。そんな状況の中で、それでも「信じる」と決める。その姿勢そのものが応援なのではないかと思っている。「あなたなら大丈夫だ」と伝える。その積み重ねが、チームの空気を少しずつ変えていく。千葉ジェッツの立ち上げ期も、今の千葉ドットでも、同じ光景を何度も見てきた。負けが続くと、チームの空気は重くなる。選手もスタッフも、自信を失いやすい。それでも会場に足を運び、「次があるよ!」と声をかけてくれる人がいる。その一言で、ふっと表情がやわらぐ選手がいる。その一言で、もう一度前を向こうとするスタッフがいる。

応援は、技術を上げるわけでも、勝たせてくれるわけでもない。ただ、「もうやめよう」と思いかけたときに、「もう少しやってみよう」と思わせてくれる。その力がある。そのことを強く実感した出来事がある。試合に負けたあと、悔しくて涙を流しているファンの姿を見たことがあった。その姿を見たとき、「一緒に戦ってくれている人がいる」と、はっとした。「チームのことが自分事になっているんだ、それが応援なんだ」と、初めて腹落ちした瞬間だった。 自分たちだけで戦っているのではない。応援してくれる人も含めてチームなんだと実感すると、「この人たちのためにも、もう一歩頑張ろう」と自然と思えるようになる。

こうした応援があるチームでは、応援に応えるためにも選手同士やスタッフ同士でも自然と声をかけ合い、支え合うようになる。その空気がチームの中に少しずつ広がり、やがて大きな輪になっていく。私は、常々強いチームというより、簡単には崩れないチームを創りたいと思っている。その土台にあるのが、応援なのだと感じている。 

スポーツチームは、勝敗だけを競う場所ではなく、応援が巡っていく場所であってほしいと思う。企業が地域のスポーツチームを応援することも、同じ延長線上にあると思う。広告露出というより、「この挑戦を信じる」「一緒に実現していく」という関わり方である。その想いは、確実にチームに届いている。

応援とは何か。それは、誰かの挑戦に「一緒に立つ」と決めることなのかもしれない。私はこれからも、応援が集まり、応援が巡っていくチームをつくっていきたい。
We are Dream Community. 夢でつながるワンチームを、これからも。
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