第1回 長谷川満彦さん(満ちゃん)


千葉市海まつり協議会(愛称:チーム海machi)には「かつて目の前に海があった=“海まち”文化を未来へ継承しようと、とってステキな人たちが参加しています。「海machiのひとびと。」では毎回、メンバーに「地域の好きなところ」「スマホにあるお気に入り画像」をお伺いし、メンバーの熱い想いとみなさんへのメッセージをお伝えしていきます。第1回のインタビューは新宿一丁目町会副会長の長谷川満彦さんです。
IT屋のスキルを活かして、地域の“運営”側を支えています
長谷川満彦です。60歳、来月で61になります。仕事はずっとIT関係で、1991年からこの業界にいます。今の新宿一丁目に越してきたのは2004年。当時は仕事が忙しくて、終電を逃しても千葉駅から歩いて帰れる場所を……なんて理由で選んだんですけどね。
地域に関わり始めたのは、近所の方に「子ども会に入った方がいいわよ」と誘われたのがきっかけです。そこから盆踊りの設営なんかを手伝ううちに、尊敬する町会の先輩にスカウトされて町会に入りました。もう10年以上になります。
他にも、「UMINOUE(旧:海風)/ゆうきのわたプロジェクト」や「うらにわ部」の活動に関わっています。地域外ではトライアスロンの運営にも携わっています。千葉県トライアスロン連合の理事として地域活性化委員会の委員長をやったり、千葉市トライアスロン大会の理事長をやったりと、あちこちで“運営”の端っこに足を突っ込んでいます(笑)。
都会の風景に重なる、「かつて海の街だった歴史」が好きです
この地域の魅力は、見た目は都会なんですけど、気質が完全に「下町」なところですね。昔から住む、地域の古老から「昔は国道(357号)のあたりまで海だったんだよ」とか「潮干狩りしてた」とか「庭に海苔を干してたんだ」なんて話を聞くのが本当に楽しくて。
白幡神社のあたりにも、古い伝統が残ってます。神社自体が古墳なんだとか、宝剣が出土したとか。経塚様(お経を埋めた塚)があって、毎年3月には豊漁を祈願したり、海で亡くなった方の供養したりする伝統行事が今も息づいています。都会の中にそういう昔からのものがちゃんと残って、しかも続いてるのがすごく素敵だなと思ってます。
新しく移り住んだ人は街の表面しか見えていないかもしれないけれど、僕の目には「昔の海の風景」というレイヤー(層)が重なって見えている。それが今の都会的な風景と混在しているのが、とても素敵だなと思うんです。
「縦の絆」世代を超えた真剣勝負もあります(笑)
11月には白幡神社で「長寿会」のお年寄りと「子ども会」の子どもたちがボッチャで対決したり、神社の落ち葉で芋を焼いたりします。お年寄りが意外と強くてね(笑)。子ども会の人数は減っていますが、卒業した大学生や高校生がイベントを盛り上げに来てくれるような「縦の絆」が今も生きています。こうした多世代が自然に混ざり合える場所があることは、この街の誇りですね。
「3.5%の“熱量”が世の中を動かす」ってのをまざまざと見せつけられた写真です

お気に入りは2024年に開催された千葉市トライアスロントライアスロン大会キャラクターデュアスロンの部の表彰式の写真です。コスプレで走るイベントですね。この写真を選んだ理由は、“熱量”の強さをまざまざと見せられた出来事だったから。実行委員の中でも、最初に「これやりたい」って言い出したのは1〜2人なんですよ。でも、その人たちがどんどん周りを巻き込んでメンバー以外の人まで引き入れて、気づいたら大きなイベントになっていて。
表彰式には「弱虫ペダル」の声優さんがMCしてくれたり、去年はアニソンカフェのDJがアニメ曲を流してくれたり。あと、参加した人たちがまた速いんですよ。素人じゃ太刀打ちできないレベルの人もいるし、SNSに投稿すると10万いいね!がつく人もいる。そういう人が来ると、ファンも来て、盛り上がっていく。頼んでもいないのに幟旗を作ったり、コスプレの賞を作ったり、“運営”側に入って動き出す人まで出てきたんです。
熱量のなせる業だなって思って。エリカ・チェノウェスさんが『市民的抵抗 非暴力が社会を変える』(白水社)で「ある国の人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる」と言っているけど、本当にわずかな熱量が世の中を動かすって、まざまざと見せつけられました。
――僕はどうやったら熱量のある人の数を増やせるのか。そのきっかけづくりのために、自分は地域で活動しているのかもしれません。
みなさんへのメッセージ
南房総リパブリック理事長・馬場未織さんの言葉を借りると、地域活動は正直に言って「楽しいけどつらいよね。」「でも、つらいけど楽しいよね。」と声を大にして言いたくなるものです。ITができるからと事務作業が自分一人に集中して「なんで僕ばかり!」と思うこともあります(笑)。でも、その「つらさ」も「楽しさ」もわかっていて、後から労ってくれる人がいるだけで「あの人がいるから頑張ろう」と思えるんです。
皆さんにぜひ知ってほしいのはただサービスを受けるだけでなく、少しでも“運営”する側に立ってみることです。“運営”の大変さを少しでも知ることで、他の誰かがやってくれている活動に対しても、自然とリスペクトの気持ちが生まれてきます。
地域のイベントにダイブして主体的に関わって「つらさ」と「楽しさ」の感情を両方同時に受け入れる、その味わいこそがお互い支え合って滅びることなく生きてこられた人間の本能だと思っています。
この本能を取り戻すのがローカルな関係性の役割だと思います。そして、その感情を腹落ちできる人の割合が3.5%を超えれば世の中は変わると信じています。
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