第7回 岩瀬和也さん、春美さん

  2026/6/22
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千葉市海まつり協議会(愛称:チーム海machi)には「かつて目の前に海があった=“海まち”文化を未来へ継承しようと、とってもステキな人たちが参加しています。「海machiのひとびと。」では毎回、メンバーに「スマホにあるお気に入り画像」「地域の好きなところ」をお伺いし、メンバーの熱い想いとみなさんへのメッセージをお伝えしています。第7回のインタビューはご夫婦で地域活動を20年以上続けている、岩瀬和也さん、春美さんからお話をお伺いしました。

岩瀬和也(いわせ かずや)です。生まれも育ちもここ神明町です

岩瀬和也です。昭和の「和」に、「也(なり)」と書きます。地元はこの辺で、生まれも育ちもここです。今は「ゆうきのBC」の代表をしています。BCは Boccia Club と Volunteer Club の掛け言葉で、ボッチャクラブでもあり、ボランティアクラブでもある、という意味です。競技としてのボッチャだけじゃなくて、障害のある子も高齢者も含めて、誰かの居場所になっていく活動にしたいと思って続けています。

今、関わっている地域の役割はいくつかあります。千葉市スポーツ振興会新宿小学校区副会長をしていて、会長が対外的な会議に出ることが多いので、イベントの実務は僕が担うことが多いです。また、新宿小学校の体育施設開放運営委員会の委員長として、土日や夜間の体育館利用の取りまとめもしています。地域団体が体育館を借りて活動できるように、管理側として回す役割ですね。神明町自治会でも副会長をしています。

個人的には、朝はセーフティーウォッチャーとして子どもたちの見守りで横断歩道に立っています。だいたい毎朝7時20分ごろから8時前後まで。何年やっているか、もう分からないくらい続けています。

仕事は建築業の名刺にはなっていますが、いまは建設そのものをバリバリやっているというより管理の仕事が中心です。ここが事務所で、夫婦で一緒に仕事をしています。

岩瀬春美(いわせ はるみ)です。生まれも育ちも東京です

岩瀬春美です。「春」に「美」しいと書きます。生まれは阿佐ヶ谷で都内育ち。千葉には結婚して来ました。最初は電車の時刻表を調べて乗るという感覚がなくて、びっくりしました。駅に行けば電車がすぐ来るような環境で育ったので、千葉に来た時は景色も暮らし方も全然違うと感じましたね。

結婚してからは宅地建物取引士の資格を取って、夫と一緒に仕事をしてきました。うちは仕事も地域活動も基本、ずっと一緒。結婚して32〜33年くらい。喧嘩もほとんどしないんです。向いてる方向が一緒なんだと思う。だから、一緒に動ける。二人で出ると、周りも奥さんが出やすくなることもあるしね。実際、私たちの仲間はみんな、夫婦で地域活動をしています。

地域活動のきっかけは、みっちゃん

(岩瀬さん)地域活動のきっかけとして大きいのは、みっちゃん(長男・樹生さん 現在29歳)が障がいを持って生まれたことです。みっちゃんの居場所をつくりたくて、地域の中でつながる道を探し始めたんだよね。

(春美さん)うちには“言わない”という選択肢がないの。みっちゃんのことも隠さず、地域に出て、地域のみなさんに助けてもらったり、声をかけてもらったりして、つながっていきました。

(岩瀬さん)ある時、障がいを持つ親御さんに「岩瀬さんたちは障がいの世界で生きてない”と言われたことは衝撃的だった。「え? 障がいの世界」って、「同じ日本で生きてるのに」って、思った。だから、余計に、障害の世界に閉じ込めるんじゃなくて、日本の中で生きていくんだって思ったし、隠さずにいこうと思いました。

地域活動の入り口はPTA。みっちゃんや広夢(二男 27歳)のことで学校や先生と関わる機会が増えて、気づいたらおやじの会に入って、副会長を引き受けて、その流れの中で「特別支援の保護者がPTAに関わることは意味がある」と教頭先生に説得され、会長までやることになりました。そもそも、PTAをやるタイプじゃなかったんだけどね(笑)。

0円盆踊り大会 子どもが主役の場を、協賛なしでつくる

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0円盆踊り大会

今、地域活動をしているのは、みっちゃんを育ててもらった恩返しからですかね。ゆうきのBCとして、新宿小おやじの会で一緒だった仲間と子どもたちのために活動しています。コロナ禍で地域の盆踊りが休止していた2021年には、新宿小の校庭で0円盆踊り大会をやりました。“ただ踊る盆踊り”だったらいいだろうって仲間と話して。

(春美さん)盆踊り大会の司会は私。「こんにちは」「こんばんは、気をつけてくださいね」「踊りましょう」って、マイクで言いながら回っていた。声が大きいから役に立つんだよね(笑)。

(岩瀬さん)大事にしたかったのは、子どものためにやること。企業の宣伝みたいなものに引っ張られたくなかった。寄付を出すよと言われても基本は断って。子どもが主役の場にしたかったんです。学校だからお酒も出さない。大人の祭りにしたくなかった。終わってから学校の外でコロナビール一本を手伝ってくれた大人に渡して、笑って帰る、それで十分でした。

こども御浜下り 子どもたちの安全のために 

二男の広夢は神輿好きだけど、僕は“率先して担ぐ”タイプじゃない。でも、子ども御浜下りの立ち上げのときは、子どもの活動に長く関わる僕が子どもの安全を見ないとダメだなと思った。裸足で海に入るというから浜辺にシートを敷いたり、靴下を履くことを提言したり。

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こども御浜下り
2024年に始まりました。今年は3回目で、大人御浜下りと同日開催になっています。

(春美さん)子どもたちが海に入りたくて入っていく感じ、あれは本当に可愛かった。サポートする大人は大変だけど、楽しいよね。

(岩瀬さん)こども御浜下り立ち上げの一人、アーティスト・五十嵐(靖晃)くんとは年も近いし、自然と話が合ったんだよ。五十嵐くんは純粋にいろんな人と関わりながら新しいものを作っていく人なんだと思う。昔からあるものを変えるのって本当に難しい。だったら、祭りみたいに人が集まる仕掛けをうまく使って、新しい形を作っていった方が早い。僕自身、祭りはそこまで好きじゃないけど、地域を動かすには有効だなって感じています。

千葉みなとでビーチクリーン活動も

ビーチクリーンは、子ども御浜下りの前日に子どもたちの安全のためにしたのがきっかけ。単純に気持ちいいんだよね。活動は基本、2ヶ月に1回。出欠は取らない。当日誰が来るかわからないけど、それでいい。雨の時も中止の連絡はしない。自己判断で来られる人が来る方式。

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ビーチクリーン活動
旗を持っているのがアーティスト・五十嵐靖晃さん。千葉市海まつり協議会(チーム海machi)の鈴木年樹さん、海machiでお話を伺ったけーちゃん、カミちゃん、吉田さんも参加しています。

(春美さん)縛られないのが良いんだよね。行けなくても罪悪感がない。それって、続くために大事。

(岩瀬さん)参加者の水分補給となる飲み物はうちで準備してる。手弁当だけど、そこは最低限。続けるって、そういう“ちょうどよさ”が大事だと思ってる。

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先日のビーチクリーン活動では、今年もこども御浜下り用に新たに買ったシートの安全テストも実施しました。今年のこども神輿は2基なので8枚用意して、こどもさんや保護者のみなさんに安心して参加してもらええるように準備しています。

スマホのお気に入り画像は仲間との写真。でも、本当は…

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ゆうきのBCの仲間と

お気に入りの写真って言われると難しい。普段、そんなに振り返らないんだよね。でも、やっぱり“仲間が写ってる写真”かな。結局、活動を続けられてるのって仲間がいるからだし。

(春美さん)ほんとは主人、私が抗がん剤治療で髪の毛を切った後、髪の毛が一か所だけ伸びてきて、ピクミンみたいなアンテナになった写真を提供しようと言ったんだよ。でも、見る人は引くから(笑)。

(岩瀬さん)“言わない”より“言う”。うちはみっちゃん(長男・樹生さん)の障がいもそうだし、(春美さんの)病気のこともそう。隠さないって、人をつなげるんだと思う。

(春美さん)そうそう。私が抗がん剤で髪が抜けて、家族で断髪式をしたときの写真を見せると、「実はわたしも~」と話してくれる人が何人もいて。“言う”って、ほんと大切だなと思った。

春美さんのお気に入り画像は二男・広夢さんと…

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2023年8月寒川神社の例大祭 岩瀬さんと二男・広夢さんの親子太鼓

2023年8月寒川神社の例大祭、主人と二男・広夢が太鼓を叩いている画像がお気に入りです。だって、かっこいいでしょ🥰親子で叩ける…って、なかなかないのよ。広夢はお神輿も大きな太鼓を叩くのも好きで、手の皮が剥けるほど、熱心に叩いていたのを思い出します。この頃は、町会の仕事も手伝ってくれたけど、今は焼き鳥屋の店長さん。大変だけど、誇りをもって頑張っています!

地域の好きな場所は小学校

(岩瀬さん)地域で好きなところは、新宿小学校。ゆうきのBCは毎週土曜日、新宿小学校の体育館で活動していて、地域の子どもや高齢者の居場所になっている。子どもを対象にしたイベントを企画するときは、まず子どもたちに聞く。何がやりたい?って。そうすると、ドッジボールとか射的とか、子どもってちゃんと希望を言うんだよね。

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インドア雪合戦

(春美さん)インドア雪合戦もやったんだよ。ふわふわボールで、跳び箱の陰に隠れながら旗を取りに行くの。面白いのは、自然に作戦会議するチームが出てくること。ああいうのを見ると、子どもの力ってすごいなと思う。

みなさんへのメッセージ

(岩瀬さん)最近、気になっていることは、見えない困りごとが増えていること。声を上げない、上げられない家庭がある。外からはわかりにくい。だから、地域に居場所が必要なんだと思うんです。障がいのある子も、高齢者も、子どもも、いつ行っても居られる場所。

居場所があると、そこから何かが生まれてくる。

還暦を過ぎて健康年齢を考えると、残りの人生は多くない。だからこそ、自分がやりたいことをやりたい。地域を変えるには10年単位。人を変えるより、自分が変わる、自分がやると思うようになりました。できない理由を探すと止まるから。手弁当でも、ゆるくても、続けることに意味がある。

子どもが主役の場をひとつでも増やしたい。

(春美さん)私は、もっと子どもを大切にできる社会になったらいいなと思っています。

でも…私は大きな事はできません。でも…主人といたら楽しく子どもたちと何かできそう。大変なこともあるけれど、そういう気持ちだから、主人と同じ方向を向けている。

だから、夫婦や家族でいつも笑っていられるんだと思います。

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千葉市海まつり協議会 公式Instagram
今年は大人御浜下りとこども御浜下りが同日開催
2026年7月20日(月・祝) ~ みんなでつなぐ御浜下り ~

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