1/200 RC「香取」製作記05
2022/4/3
以下は 2 年前に書かれた内容です
この4月から新しい職場に異動したため、本当に目が回るくらいの忙しさになってしまいましたが、人間そんくらいの方が、僅かな時間を見つけてやりたいことをやろうとするんですね!アラフィフになって、ようやくそんなことに気付いたおいらであります。
さて、「香取」の製作記ですが、いよいよ船体作成の御紹介に入ります。
香取型練習巡洋艦の図面については、側面図や上面図は入手できるのですが、どうしても断面図を見つけることが出来ませんでした。
いつもは、巡洋艦クラスの船体を作成する際には、ベニヤで竜骨や肋骨を作成して、1㎜厚のバルサ板でスキンを貼る工法を採っているのですが、今回断面図が入手できなかったので、この方法を諦めて、故たちまわり氏が開発された、発泡スチロールのコアに工作用紙を貼り付けていく「紙船工法」で作ることにしました。
以下は、発泡スチロールのコア作成までの流れであります。
まずは、発泡スチロールを船体よりも多少大きいくらいの塊に切り出します。
発泡スチロールの大きさが足りない場合は、木工ボンドで接着して継ぎ足します。
まずは上面図を基にして切り出しちゃいましょう♪
今回は、工作用紙を重ね貼りしていくので、図面よりも全体的に1㎜ずつ小さくなるように切り出しました。
船首楼を出すために、船体の後ろ2/3ほどを一段低くなるようにカットします。
あとは、紙やすりで根気強くやすりまくって船体の微妙なカーブを成形すれば、ご覧のとおり発泡スチロールのコアができちゃいます。
「紙船工法」は、このような直観的な造形ができるので、図面に合わせた正確さよりも己の感覚重視派のモデラーにとっては、最高の船体作成方法であると思います。
出来上がったコアに、下処理として薄い和紙を、水で溶いた木工ボンドを浸しながら貼り付けていきます。この下処理は、上から貼る工作用紙がぴったりとコアに貼り付くようにするためなのだそうです。
ぺたしぺたしと夜なべをしながら貼り付けますわ。
いよいよ工作用紙の貼り付けに入ります。
まずは、船体を縦方向に工作用紙で巻くようにして木工ボンドで貼り込んでいきます。
縦方向に工作用紙を貼り付けた第1層が完成!
第2層は、横方向に工作用紙を接着していきます。
第2層を貼り付け中。なるべく左右対称になるよう綺麗に貼り付けていくと、後の工作もしやすくなると思います。
第2層が終わったところ。
ムムム…。やはり紙船工法の創始者たるたちまわり氏のようにはうまくいきませぬな。
紙と紙の隙間にも、細切りの工作用紙を詰め込んで接着していきます。
ボンドが完全に乾いたら、紙やすりで軽くサンディングして船体の表面をできるだけ整えておきます。
さて、今回の記事はここまでであります。
次回は、コアの抜き出し~船体の防水処理を中心にお届けしま~す。
そんでは、また~~。
以上は 2 年前に書かれた内容です