船橋在住の高3生がハワイでの起業を目指して新たな一歩、クラファンリターンのビーチクリーンイベント実施

  2022/8/2
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8/2(火)船橋在住の高校3年生がハワイでの起業を目指して新たな一歩

クラファンリターンでビーチクリーンイベント実施

 船橋在住の高校3年生・菅南衣安(ないあ)さんが稲毛海浜公園(千葉市美浜区)で7月30日、クラウドファンディングのリターンを兼ねたビーチクリーンイベントとキッチンカービジネスのオープニングセレモニーを行った。

 南衣安さんがこのイベントを開催するきっかけとなったのは、南衣安さんの幼い頃からの経験が影響している。南衣安さんの祖母・喜多吉子さんは、二和をはじめ、金杉台、津田沼・奏の杜などで教室を展開する「ミタマそろばんアカデミー」(第一教室:船橋市二和西6-17-17)の開業者で、南衣安さんは幼い頃から同アカデミーでそろばんに親しんでいた。現在は南衣安さんの母・菅幸子さんが代表を務めている。

 南衣安さんがハワイに興味を持ったのも、そろばんがきっかけとなった。同アカデミーではハワイのそろばん教室と連携し、グローバル教育にも力を入れている。そのため、南衣安さんも小学生から中学生にかけて毎年ハワイに行き、珠算大会に参加してきたという。「その経験からハワイが好きになりました。将来はハワイに住んできれいな海を守る仕事がしたいという夢があります」と南衣安さん。

 また、南衣安さんは「ハワイ発の未来の起業家を育てる教育プログラム」とうたう「CEOキッズアカデミー」で起業について学んでいる。南衣安さんは昨年「CEOキッズビジネスコンテスト2021」に参加し、高校生・大学生部門で起業家159人の投票を得て、優勝。そのビジネスプランを実現させるべく、今度はクラウドファンディング(以下、クラファン)に挑戦した。

 南衣安さんの描いたビジネスプランは、海を守るためのフードトラックビジネス。ビーチクリーンの楽しさを伝えるイベントを開催し、海のゴミを拾い、参加者には「みつろうラップ」に包んだハワイアンホットドッグなどをキッチンカーで販売する、というもの。実現に向け、まずは近場の海である稲毛の海でのビーチクリーンイベントを計画。クラファンサイト「CAMPFIRE」で「目標金額の30万円を大幅に上回る約43万円の支援を得ることができた」と微笑む南衣安さん。

 クラファンリターン品の中には、南衣安さんが高校でSDGsについて学んだ際、海を守るための「脱プラ生活」を調べる中で知った「みつろうラップ」もリターン品に用いるなど、ゴミを減らす工夫にも取り組んだ。

 7月30日に実施したビーチクリーンイベントでは、朝7時に集合し、まずは参加者全員でビーチクリーンを行った。集まった資金でレンタルしたキッチンカーでは、南衣安さん自身が食品衛生責任者となり、8時からハワイアンドッグ(550円)やグアバジュースなどのドリンク(250円)を販売した。

 ビーチクリーンにはクラファン出資者の他に南衣安さんの家族や家族と縁のある人も多く参加していた。中には「以前からビーチクリーンに興味があった」と埼玉から参加している親子もいた。「子ども新聞でSDGsについて知り、自分も参加してみたいと思って来ました。花火のゴミなど、大きなゴミがたくさん落ちていて驚きました」と小学生の参加者。

 「多くの人に参加してもらい、この活動を通して同じような思いを持っている人や普段は会えない人と会えたり、みんなにおいしかったと感想をいただけたりして、開催できて本当に良かったです」と喜びを話した南衣安さん。

 南衣安さんは「今後はキッチンカーの購入を目指し、各地の海を綺麗にしていきたい。こういった活動を継続的にしていきながら、ゆくゆくはハワイでの起業を目指したい」と熱い思いを話した。

  • キッチンカーの店頭幕をお披露目

  • 南衣安さん(左)の高校の先生(右)も来場

  • 南衣安さんの後輩も揃って参加

  • たくさんのプラスチックや花火のゴミが集まった

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