アンデルセン公園で「影と遊びのワンダー」開催、影絵も楽しめる迷路のような空間
10/23(日)アンデルセン公園で「影と遊びのワンダー」開催
影絵も楽しめる迷路のような空間
ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町525、TEL 047-457-6661)では10月22日から、企画展「影と遊びのワンダー」を開催している。
同展は、現代美術家・原倫太郎さんと画家・原游(ゆう) さんの作品展。昔話や童話を主題にした影絵で遊ぶスペースやユニークな卓球台のほか、外国語の翻訳ソフトの不完全なところを逆利用した作品「日本昔話Remix」で構成され、「アートを遊び感覚で体験しよう」というコンセプトになっている。
エントランスでは天井がスクリーンになり、「日本昔話Remix」の作品が映し出されている。「日本昔話Remix」の作品は、例えば「かぐや姫」を初期の翻訳ソフトで訳すと「匂いを嗅がれるとすぐにプリンセス」という意味の英訳になり、「おむすびころりん」は「逃亡者」となるというこの誤訳を生かした作品となる。
展示室1には、暗い空間に天井から垂れ下がる布のスクリーンの迷路に、回り灯篭7個を配置し、動物や世界のおとぎ話をモチーフにした影絵が繰り広げられている。
展示室2に展示している卓球台は、アンデルセン童話の「親指姫」の絵が描かれた3人用の変則的な卓球台。多人数でのプレーも可能になっている。
童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる「お菓子の家」を元に作った小屋も展示され、ここには江戸時代にオランダやポルトガルから日本に渡ってきたお菓子のイラストが描かれている。
同館美術担当の柴田孝利さんは、「今回の企画展は単に自然と遊ぶだけでなく、アートとも遊べるので、公園のコンセプトとも合っている。子どもたちが美術に感心を持って、夢や希望が膨らむことを期待している」と話した。
11月20日と12月11日には、カラフルな色紙を切ったり折ったりして形を作る企画展ワークショップ「ひっつき虫ツリーをつくろう!」を開催予定。
作品展は12月25日まで。開園時間は9時30分~16時(10月30日までの土・日曜、祝日は17時まで)。月曜休館。入園料金は一般=900円、高校生(生徒証を提示)=600円、小・中学生=200円、幼児(4歳以上)=100円、65歳以上(証明書を提示)=無料。