ベトナム人職員チャーさん船橋市役所に任用、千葉県下ベトナム人在留ナンバー1都市として情報発信を担当
10/31(月)ベトナム人職員チャーさん船橋市役所で任用
千葉県下ベトナム人在留ナンバー1都市として情報発信を担当
船橋市役所国際交流課に船橋市市役所として初のベトナム人職員グエン・ティ・チャーさん(23)が10月1日から勤務を始めた。
チャーさんは、ベトナム・ゲアン省の出身。ハノイ貿易大学でビジネス日本語を専攻。令和元(2019)年交換留学生として一橋大学で半年学んだ経験を持ち、「日本語能力試験」では最高位のN1認定を受けている。今年8月に再び来日、10月から船橋市の会計年度任用職員として1年契約、最大5年まで延長可能という条件で勤務。現在は船橋市内在住だという。
市職員として、船橋の情報や文化をベトナム現地へ情報発信、船橋に在留する3600人を超えるベトナム人に対し生活情報の発信などを求められている。また、国際交流協会で関わりのある市内外のイベントに参加、船橋市民に対してベトナム文化を広める事も期待されているという。
「船橋市内に住むベトナム人は、フェイスブックを使った情報交換が盛んです。SNSを活用し、ベトナム人コミュニティに対する情報発信などにも力を入れていきたい」とチャーさん。
チャーさんの趣味は、旅行やアニメの視聴。既に北海道・大阪・神戸・横浜などへ観光しているという。今後は、四国や九州、沖縄などにも旅行に出かける予定だという。
船橋市内においては、ふなばしアンデルセン公園の桜や船橋港親水公園での花火大会などを楽しみにしていると言い、ららぽーとやイオンモールなど商業施設の充実度、都内へのアクセスの便利さなどをベトナム人に対して発信していきたいと考えているそうだ。
アニメは、子どもの頃から「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」で育ち、「ドラゴンボール」「スラムダンク」「ナルト」などを思春期に楽しみ、現在は「ワンピース」「鬼滅の刃」などがお気に入りだという。
「日本の美しい風景が好き。まるでアニメのような風景が多いので色々な場所を訪れています」と話す。また、「日本のお店は接客がとても丁寧。『おもてなし』の素晴らしさをベトナムの人たちに伝えていきたい」とも。
今後は、定期的にイベントを企画しベトナム文化の紹介や普及などに力を注ぐとともに、市役所で発行している「広報ふなばし」や「船橋市公式ホームページ」なども活用して、ベトナム人以外にも船橋在留外国人約1万9000人にとっても住みやすい街にしていきたいと考えているそうだ。