市政を支える陰の存在 大木副市長独占インタビュー【2022年11月号】

  2022/11/4
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新庁舎の竣工を来年早々に控える千葉市。昨年神谷市長が誕生し新しい市政に取り組んではいるが、新型コロナに伴う様々な問題や課題は山積、直近では不祥事も発覚し市民の信頼回復も求められる。
そのような状況の中、市長を陰で支えているのが大木正人副市長。その難しい舵取りが期待されている市制などについて本紙論説委員の今村敏昭が話を聞いた。

千葉市の目指す未来は

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稲毛新聞(以下・稲)大木さんは元は市職員で叩き上げで副市長になりました。市職員としてはどのような経歴をお持ちでしょうか?

大木副市長(以下・大)建築部で市営住宅の担当からスタートしその後は人事課、秘書課など内部事務に関する仕事を多く経験しました。議会事務局長、総務局長、代表監査委員を経て現在に至ります。

稲・市職員時代の経験で印象に残っていることや難題だったことはありましたか?

大・平成4年の政令指定都市移行は特に印象に残っています。大都市にふさわしい都市基盤の整備や、県からの移譲事務に適切に対応するため全庁一丸となって取り組みました。今年政令指定都市移行30周年を迎え、区役所が身近にあるのが当たり前になっていますが、当時は市内を6つの行政区に分け、それぞれの区の名称をどうするのかなど様々な意見があり、とても大変でした。市民の皆様にとりましても住所が変わることになり、大きな出来事であったのだと思います。

稲・多くの市長や幹部の方々に仕えてきましたが、どのような方々でしたか?

大・松井市長、鶴岡市長、熊谷市長、神谷市長の4人の市長の元で仕事をしました。この間多くの良き上司、
先輩に恵まれ成長させてもらいました。また良き後輩にも恵まれ、様々な課題に対応することができたと思っています。今は当時の上司、先輩は皆卒業してしまいましたが、苦楽を共にした後輩たちの活躍が頼もしく嬉しく思っています。

稲・今年副市長になられましたが、どのような副市長を目指していますか?

大・神谷市長が掲げた政策の実現に全力を尽くしていきたいと思います。その一つとして市民の皆さまから選ばれた議員と積極的に意見交換し、調整することが重要だと考えています。また市政を支える職員を育てることも私に与えられた仕事だと思っています。

稲・市政発展のために何が必要だとお考えでしょうか?

大・市政発展のためには千葉市ならではのまちづくりの方向性を定め、市民・団体・企業・大学等・行政など多様な主体が目指す未来の千葉市の姿「みんなが輝く 都市と自然が織りなす・千葉市」を共有し、その実現に向け取り組むことができるよう策定をした千葉市基本計画に基づき様々な施策を着実に推進することが重要だと思います。

稲・新庁舎が間もなく完工します。新庁舎の特徴や移転の予定を教えてください。

大・新庁舎は総合防災拠点として基礎免震構造や非常用発電機などを備えるとともに、それらの設備のうち雨水貯留槽や太陽光発電などは平常時においても使用することで環境への配慮と設備の効率的使用を図っています。また、建物の省エネ性能を示すZEB Readyの認証を取得しているほか、多様な来庁者に配慮したユニバーサルデザインとしています。臨港プロムナードに面した低層棟1、2階には、吹き抜けの開放的な空間を中心として、イベントスペースや情報ステーション、売店、レストランなどの機能を集約しています。
来庁される市民の皆様に開かれた空間となっています。執務室は間仕切壁のないオープンフロア、デスクや椅子の規格や配置を均一化したユニバーサルレイアウトを採用し、スペースの利用効率の向上を図っています。新庁舎への移転は、2月24日から5月末まで約3か月にわたって部署ごとに順次実施する予定としています。市民の皆様にご不便をかけますが、丁寧にお知らせしながら進めて参ります。

稲・最後に市民の皆様へメッセージをお願いします。

大・千葉市は新しい庁舎とともに新しい時代へと向かいます。市民の皆様がより暮らしやすい、より豊かな生活を営めるように神谷市長と共に尽力したいと考えています。

稲・本日はありがとうございました。

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