「現代の名工」に「ヘアーサロンムサシ」の武藏さん、市内理容師として初の快挙

12/24（土）「現代の名工」に「ヘアーサロンムサシ」の武藏さん

市内理容師として初の快挙

　「ヘアーサロン ムサシ」（船橋市藤原1-4-23、TEL047-339-2040）を経営する武藏均さんが12月22日、「令和4年度　卓越した技能者（現代の名工）」に選出されたことを松戸徹船橋市長に報告するため、船橋市役所（船橋市湊町2-10-25）を訪れた。

　「卓越した技能者（現代の名工）」は、技能の世界で活躍する職人や若者たちに目標を示すことや、優れた技能の継承などを目的に、厚生労働省が毎年実施しているもの。1967（昭和42）年から続く歴史の中で、理容師の受賞者はわずか70数人で、本年度150人の受賞者のうち船橋市からの選出は武藏さんただ一人だった。

　武藏さんは「ヘアーサロン　ムサシ」の三代目。他店での修行中だった1986（昭和61）年に先代が倒れたことを機に、急きょ店を継ぐことになった。腕を磨くために出場した数々のコンテストで優秀な成績を収め、質感調整の一つである「スライドカット技法」を得意とする。2018（平成30）年には「千葉県の名工」を受賞し、その際にも市長を表敬訪問していた。

　近年は後進の指導にも積極的に取り組んでいる武藏さんはこれまでを振り返って「修行途中で急きょ店を継がねばならなかったので苦労も多かった」と振り返る。さらに今回の受賞について「過去に受賞した理容師にはすごい人の名前が並んでおり、本当に自分で良いのかと恐縮した。11月の受賞式では、選出された6人の代表として賞状を受け取った」と明かした。

　報告を受けた松戸市長は「床屋は大切な町のコミュニケーションの場。今回の受賞をおじいさんやお父さんもきっと喜んでいるはず」と話した。さらに「『現代の名工』がいることを市としてもアピールしていきたい。今後も店や後輩指導を頑張ってほしい」とエールを送った。

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  「現代の名工」に「ヘアーサロンムサシ」の武藏さん（右）

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  受賞の喜びを報告する武藏さん