新型プリウス 衝撃のデザインで登場【2023年4月号】

  2023/3/30
シェア ポスト 送る
以下は 1 年前に書かれた内容です

自動車業界全体が電動化へのシフトを始めている昨今、世界初のハイブリッドカーでもあり、その分野を常にリードしてきたトヨタプリウスの新型が登場した。昨年末の発表からその先進的なスタイルが話題になっている。驚愕のデビューを果たした初代、爆発的なセールスを記録した2・3代目、そして技術が熟成された4代目に代わりデビューした最新の5代目は一体どのようなクルマなのか、どのような進化を遂げたのか。千葉トヨペット株式会社の協力で試乗レポートする。

エコカー新時代のど真ん中行く元祖ハイブリッドカー!

17202303291059290.jpg

プリウスは今から26年前の1997年にデビューした言わずと知れたトヨタ初にして世界初のハイブリッド専用モデルだ。ハイブリッドとはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた動力源で、例えば低速時はモーターで走行し、燃費効率の良い速度に達するとエンジンで走行、低燃費化と排出ガス量を抑えることを両立したシステムだ。この画期的なシステムは、それまでのクルマと比較して大幅な低燃費を実現した。今は世界各メーカーに電気自動車が登場し、時代の変革期のようにも見えるが、まだまだ高額な上にインフラ整備が追い付かずそのシェアはまだ僅かだ。その点このハイブリッド車は今や各メーカーとも高い販売比率を占め、完全にガソリン車にとって代わり主流になっている。そのハイブリッドの代名詞とも言えるプリウスの最新型と聞けば期待は高まるばかりだ。

まず実車を目の前にしてその斬新なデザインに驚く。前モデルまではその技術力や燃費の良さが評価されたが、正直デザインの良いクルマとは言えなかった。しかしこの新型は「カッコイイ!」という言葉が当てはまる。流線形のデザインは最近のトヨタの主流のようだが、このデザインは今までのプリウスの顧客層を広げる可能性がある。クルマ離れした若い世代にも充分アピールするだろう。

いよいよドライバーズシートに座ってみた。これも未来を感じさせるデザインのインパネ周りは斬新にして合理的、各種スイッチ類の使い勝手も良さそう。そしてゆっくりとアクセルペダルを踏み込むと非常にスムーズに、かつ静かに走り出した。低速域をカバーするモーターの性能が向上し、エンジン作動領域への繋ぎが軽やかで無駄がない加速をする。最高出力152馬力に達するその動力性能はひとことで言うと「速い」。もちろん一般道を制限速度内で走っているのだから爆発的な速度ではないが、体感的には「速い」がしっくりくる。乗り心地は適度にマイルド、絞り込まれたデザインの後席の居住性が良いのには驚いた。大人4名の乗車でも快適性は保たれそうだ。

今の時代のクルマは安全性の進化もめざましい。駐車が苦手なドライバーは少なからずいるが、スイッチひとつで駐車を支援してくれる「アドバンストパーク」機能が進化。駐車、出庫の操作をクルマがアシストしてくれるため、駐車に不安がある人も安心して停められる。またカメラとソナーが障害物を検知し警報を鳴らしてくれるので接触回避も支援する。その他にもぶつからない、レーンをはみ出さない、夜間の見易さ、信号出遅れ、安全運転など多くのサポート機能を装備し、老若男女幅広い世代のドライバーが安心して乗れるクルマに仕上がっている。

17202303291059580.jpg

そしてプリウスと言えば気になるのは燃費。試乗車(2・0L Zグレード HEV車 2WD WLTCモード 国土交通省審査値)は1リッターあたり28・6キロ、グレードによっては30キロを超えてくる。43リットルの給油タンクを満タンにすると、あくまでカタログ値だが約1200キロを走れる計算になる。これは千葉と大阪や神戸を給油せずに往復できることになる。一般的なガソリン車の3倍近い低燃費は維持費の節減に直結、燃料代が高騰している昨今、大きなアドバンテージだ。性能、燃費、安全性、そしてデザインまで高いレベルで確立した新型プリウス。ワンランク上の高級車に勝るとも劣らないその存在感は、多くのドライバーの心を刺激すると共に、クルマ社会の未来を大きく左右する指針になるのではないだろうか。
●車両提供/千葉トヨペット㈱

以上は 1 年前に書かれた内容です
ちばみなとjp
ちばみなとjp
千葉市中央区・千葉みなと発 『ローカルをサブカルでリリカルに!』 千葉市で暮らす人々のライフスタイル発信メディアです。
プロフィールや他の投稿を見る

シェア ポスト 送る