「ふなっこ畑」で船橋産小松菜を使ったいなり寿司の販売、農家の妻が「弁当販売」の夢を実現
7/2(日)「ふなっこ畑」で船橋産小松菜を使ったいなり寿司の販売
農家の妻が「弁当販売」の夢を実現
JAちば東葛農産物直売所「ふなっこ畑」(船橋市行田3-7-1、TEL 047-439-3061)で、船橋産の小松菜を使ったいなり寿司の弁当販売が2023年2月から始まっている。
弁当を作るのは、西船近郊に畑を持つ農家(船橋市東中山1-15-10)の高橋高子さん。高橋さんは農家の妻として家族で農業を営んでいたが、夫が入院したことをきっかけに「自分でも何かできないか」と考えた。高子さんは以前から料理するのが好きだったことから、夢だった弁当の販売を決意。自宅敷地内の元々は物置だった場所を加工場に建て替え、食品営業許可を取得し、夢の実現に向けて一歩ずつ進んだ。
高子さんは、JAちば東葛の女性部に所属。女性部とはJAを寄りどころにし「食」や「農」、くらしに関心のある女性が集まって活動する組織。地域イベントへの参加だけでなく、子どもたちへ農業と食の大切さを教える活動、伝統料理の継承活動、健康管理活動、環境保全活動など多岐にわたって取り組んでいる。
その活動の中で高子さんは、毎年秋に開催されている「船橋市の農水産祭」の農産品評会に参加。昨年は「小松菜いなり寿司」を出品し、10年ほど前には「小松菜麻婆豆腐」で賞を受賞した経験もあるという。
現在販売している「小松菜入りいなり寿司」は、自身の畑で採れた小松菜を使用。小松菜を1週間ほど塩漬けにすることで、食感が楽しめるようにするのがこだわりのひとつ。小松菜が取れない時期は、しその実をだし醤油につけたものを代用している。
弁当販売では「小松菜いなり寿司」のほかにも、のり巻きが入る。のり巻きには、ニンジン、自家製キュウリの佃煮、たまご焼きが入っている。キュウリの佃煮は、味に損傷はないのに形が曲がっていることで販売が難しいものを使用することで廃棄野菜を減らしているのだとも。
弁当の販売のほかには、不定期で自身の畑で作った野菜や果物を使用したマーマレードやジャム、佃煮も販売。「楽しむことが一番。無理しないで、これからも作りたいと思ったものに挑戦していきたいです。自分が作ったものをおいしいと言ってもらえるととてもうれしい。秋になったら自家製のゆず胡椒を作ろうと思っています」と今後の意気込みを話す。
「小松菜いなり寿司」は「ふなっこ畑」で月・水・金・日曜に販売。ジャムや佃煮は随時並んでいる。