建設職人の組合が住宅相談や木工教室「みんなのまちの住宅デー」、綿あめや野菜の販売も
7/3(月)建設職人の組合がの住宅相談や木工教室「みんなのまちの住宅デー」
綿あめや野菜の販売も
船橋地区で活動している建設職人らが三咲で7月2日、地域への貢献活動として「みんなのまちの住宅デー」を開催した。
主催は東京建設従業員組合(略称:東建従)船橋支部(船橋市三咲9丁目)で、同イベントは職人が仕事の知識・技能や経験を生かして住まいに関する悩みの相談に答えてくれるという場にもなっている。毎年開催していたがコロナで3年間休み、以前は馬込沢地区で開催していたが、46回目となった今回は場所も変わって三咲9丁目にある「さとうの落花生店」隣の空き地を活用しての開催となった。
住宅相談を担当していたリフォーム工事店の赤木浩一さんは、「住宅の問題は皆さんに知っていただくことと、信頼感が大切。障子張り替えや鍵一つの修理でも気軽に声をかけて下さい。地元業者に相談していただければきちんと説明してリーズナブルな回答をさせていただきます」と呼びかけた。
また、「木造住宅は改造の自由度が高いので経験と知恵を出しやすい。無垢材の良さ、ほぞを切って入れ込み、地震に耐える構造にもできる」など、職人の技も説明した。
住宅相談に並行して、綿あめや野菜の販売、木工教室やゲームなども多数準備し、多くの家族や子どもたちが楽しむ様子が見られた。
木工教室では、飾り棚、マガジンラック、花壇のプランターなど本格的な木工製品を作るブースが設けられ、小学生が指導を受けながら父親らと一緒に組み立てていた。
太陽電池搭載のミニカーを組み立てていた小学2年生の永石大智くんとその妹は「初めて大工道具を使った。車輪にシャフトを工具の『玄能』でたたき入れるのは難しかったが上手にできた。自分で作ったミニカーが動いてうれしかった。他のものにも挑戦したい」と笑顔で話した。
ビンゴのようなゲームで子どもたちと遊んでいた小林稔さんは、「子どもたちが元気に遊んでくれてうれしい。最初うまくいかなかった子がコツをつかむと上手に遊ぶし、積極的になる。大工さんが、休みを返上して得意の技ではやりのゲーム器具を作ってくれるのにも感謝」と話した。
支部長の黒坂真さんは、「コロナで休んだ間にも組合員が減少していたこともあり、今回は再開することが一番大切だと思った。皆さんの協力で開催できてほっとしている。以前の会場が使えなくなり、今回は協力を頂いて三咲での開催となった。職人の数が減っていることで、素晴らしい技術の伝承にも不安がある。地域の人に、職人技の良いところを知ってもらい、仕事を増やしたい」と話し、「柔軟な頭で他業種の方とのコラボイベントもして、新しいアイデアに触れることにも渇望している。知恵を出しながら良い地域社会つくりに貢献したい」と今後の目標についても話した。