高校野球千葉県大会で市船野球部と習志野野球部が激突、昨夏の覇者と夏の甲子園2度の優勝校
7/21(金)高校野球千葉県大会で市船野球部と習志野野球部が激突
昨夏の覇者と夏の甲子園2度の優勝校
市立船橋高校(船橋市市場4-5-1)野球部が7月21日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)で行われた「第105回全国高校野球選手権千葉県大会」準々決勝で、習志野高校(習志野市東習志野1-2-1)と対戦し1対4で敗れた。
市船の先発マウンドには西方大翔選手(2年)が立ち、初回2三振のスタートを切ったが、習志野の4番・ 佐藤鷲哉選手(3年)にタイムリーツーベースヒットを打たれる。続く2回も適時打で1失点。スタンドから応援曲「市船soul(ソウル)」が鳴り響くと、2回裏に反撃に出る。4番・ 篠崎大耀選手(3年)がライトへのヒット、7番・上林武蔵選手が(2年)がセンターに運び、8番・西方選手のライト前タイムリーヒットで1点差に迫った。
一方、「レッツゴー習志野」のチャンステーマで選手を後押しする習志野スタンド。3回には日下遥琉選手(3年)の犠牲フライ、5回にも日下選手がタイムリーツーベースヒットを放ち、ライバルを突き放す。
その中、振り出しに戻したい市船のチャンスは8回裏にやってくる。1番・ハレグザッド ノア選手と2番・田中淳弥選手(3年)が出塁し、1アウト、1、2塁の好機を作るも、後続が打ち取られ得点には結びつかない。
9回表終了後には強雨のため試合が中断。内野にはシートもかけられ、約1時間以上の中断後に試合は再開したが流れは変わらず三者凡退でゲームセットとなった。
市船の海上雄大監督は「点を取らなければいけないところで、それができた習志野さんと、最後の詰めがやりきれなかった、うちとの差。上級生が少ない中で下級生は頑張ってくれたと思っている。上級生の力を、もうひとつ発揮させられなかった私の責任。子どもたちは本当に頑張ってくれた」と試合後に語った。
また、ここまでチームを引っ張ってきた主将の篠崎選手は「習志野さんとは(秋季と春季で)1勝1敗の状況で『ここで決着を着けよう』と話していたので負けてしまって悔しい。次の代で勝って甲子園に行って欲しい」とコメント。そして「勝負を分けたのは、走塁のミスやチャンスでの1本…。自分たちの力が発揮できなかったことが一番だと思います」と続けた。
2年連続夏の甲子園出場とはならなかった市船だったが、試合後の両校挨拶で篠﨑選手から「あとは頼むぞ」と習志野のメンバーに思いを託したという。
市内在住者からは「市船も習志野も、どっちも応援したい。この組み合わせは千葉県大会決勝であってほしかった」という声もあった。
準決勝は25日、ZOZOマリンスタジアムで習志野高校は千葉商大付と対戦予定。