「船橋のなし」新パッケージで梨の出荷始まる、初日は「幸水」約3.5トン分を出荷
7/22(土)「船橋のなし」新パッケージで梨の出荷始まる
初日は「幸水」約3.5トン分を出荷
「ふなばしアンデルセン公園」北ゲート付近にある「JAいちかわ船橋梨選果場」(船橋市豊富町668、TEL 047-457-0023)では、7月21日、今シーズン初となる「船橋のなし」の選果・出荷作業が行われ、約3.5トン分の「幸水」が市場へと出荷された。
昨年の初出荷は7月22日で、昨年とほぼ同時期での出荷となった「船橋のなし」。小野田町の生産者で、JAいちかわ船橋梨選果場運営委員会・副委員長の玉井由孝さんは、同日、コンテナで40ケース分の「幸水」を持ち込んだ。
「晴天が続き、かなり甘みのある幸水になっている。『ふなっしー』でも有名になった『船橋のなし』を我々も一生懸命PRしています。後継者不足で、以前に比べて梨農家が減ってきている現状ではありますが、生産者は、商標登録もされている『船橋のなし』の名に懸けて、がんばっておいしい梨を作っています。その誠意もぜひ味わっていただけたらうれしい」と話した。
同選果場には20の農家が梨を運び込み、各生産者が選果台に並び、梨のランク分けをする。その後、梨1個ずつの重さが自動軽量され、大きさごとに振り分けられ、最後は人の手で箱詰めしていく。出荷先は、主に東京都中央卸売市場「大田市場」や「豊洲市場」になるという。
同選果場では梨のシーズンになると、箱詰めパートスタッフ、コンテナを運ぶスタッフなど、総勢40人ほどのスタッフと生産者が力を合わせて梨の出荷に関わり、昨年からはJAを通して、大学生ボランティアの受け入れも行っている。
なお、梨を詰める出荷ダンボール箱のデザインが、今年、30年ぶりにリニューアルされた。デザインは、JAいちかわが千葉工業大学に依頼し、同大学の吉田朗人さんのデザインが起用された。
「若手にもがんばってもらって、『船橋のなし』のブランド力を追い風にもして、おいしい梨を今後も届けていきます」と玉入さんは胸を張る。
なお、選果場の脇にある直売所は7月27日からオープン予定。直売所を持つ市内の各農家では、現在、メールやFAXなどで梨の予約注文を受け付けている農家もある。