三咲稲荷神社で「三咲神社納涼盆踊り」開催、地域で作る祭りで人の輪を広げるきっかけに
8/1(火)三咲稲荷神社で「三咲神社納涼盆踊り」開催
地域で作る祭りで人の輪を広げるきっかけに
ふなばしアンデルセン公園近く、県道288号線沿いにある三咲稲荷神社(船橋市三咲9-2-23)で7月28・29日の2日間にわたり、「三咲神社納涼盆踊り」が行われた。
コロナ禍以前は毎年恒例となっていたが、コロナ禍は自粛していたため、今回は久しぶりの開催となった。普段は駐車場としているスペースに櫓(やぐら)を上げ、提灯を吊るすと会場内は夏祭りのムードが一気に高まった。
主催は三咲本通り商店会。共催として三咲町会、三咲神社氏子の会、青年団も加わり、「地域の祭り」となっている。同イベントは、地域・社会への貢献、地域の絆を深め人の輪の広がりを作る他「夏の思い出作り」も目的としている。
商店会会長の佐藤秀樹さんは「比較的新しく、伝統の祭りが無い地域なので、ここに住む住民や子ども達のためにこの祭りを企画した。2日間思い切り楽しみ、夏の思い出の1ページに加えてもらえればうれしい。そして子ども達のそのまた子ども達の代まで引き継がれていく行事となっていくことを望みます」と話した。
会場内にはキッチンカー、商店会の屋台のほか、ガールスカウト千葉40団や手作りの布小物のブースも並んだ。18時に祭りが始まるとどのブースにも列ができ、神社の参道に備え付けられたベンチでは定番の屋台メニューを楽しむ人々の姿が見られた。子ども達は浴衣や甚平を着て、くじ引きをしたり光るおもちゃで遊んだりと祭りを満喫していた。
盆踊りが始まると、地元の踊り愛好会メンバーが、代わる代わる櫓の上で盆踊りを披露。はじめは遠巻きに眺めていた来場者も次第に踊りの輪に加わり、二重三重の大きな輪となった。
「子どもタイム」もあり、踊りに参加した子どもには参加賞としてお菓子が配られた。三咲6丁目から子ども3人と遊びに来ていた佐藤さんは「初めてまともに見る盆踊りの櫓に子どもが感動していました。盆踊りの子どもタイム参加賞のお菓子も豪華でうれしかったです。本当に素敵なお祭りでした。地域のお祭りは最高ですね」と笑顔で話した。
初日の28日にはよさこいチーム「元気舞心」のよさこい演舞が披露され、迫力ある演舞の後には来場者と一緒に踊る時間も設けられた。2日目の29日には抽選会があり、来場者が抽選結果に一喜一憂する姿が見られた。商店会が提供するテレビやプロジェクターなどが並ぶ中、「藤岡、珈琲のセット」には俳優の藤岡弘、さんのボイスメッセージが添えられており、会場内に流されると歓声が上がった。
両日とも会場に入りきれないほど多くの来場者が訪れ、大盛況となった同祭り。終了後に会長の佐藤さんは「大成功でほっとしました。地域の人々のお祭りへの期待や渇望を感じられました」とにこやかに話した。