藤原の老舗せんべい店「船ばし植草」がリニューアル、卸売から店舗販売メインに
8/16(水)藤原の老舗せんべい店「船ばし植草」がリニューアル
卸売から店舗販売メインに
JR武蔵野線・船橋法典駅から徒歩10分、木下街道沿いにある「おせんおかき処 船ばし植草」(船橋市藤原3-2-33、TEL 047-430-3261)が7月1日にリニューアルオープンし、間もなく2カ月を迎える。
同店は1929(昭和4)年から続く老舗店。昨年9月から解体作業を始め、当初は今年4月ごろのオープンを目指していたが、解体時、同所から縄文時代の遺跡が出たため、7月のオープンとなったという。
現在の店長は植草朗さん、祖父の代から受け継いでいる。以前は卸業をメインとしていたが、せんべいの需要減少などで卸売業から撤退。リニューアル後は店舗のみの販売とした。
「以前から、親戚や仕事関係の贈り物に人気がありますが、店舗を新しくしてから、学生もふらっと立ち寄って店の前で食べたりしています」と植草さん。
看板メニューは、創業当初からある「宝伝焼」(86円〜)。同店のある「法典地域」は古地図によると「字宝伝」「字法伝」と称する説があることから、地名に因み「宝伝焼」と名付け、地域の銘菓として親しまれている。
一般的にせんべいに使われる米はほとんどが多用途米という米菓加工に適している米を使うが、手焼きの「宝伝焼」(プレーン、海苔)は原料にこだわり、ごはんとして使用される米を使用。海苔は千葉県産海苔を使用している。
そのほかにも「揚げもち」(270円)、おかきの詰め合わせ「久助」(450円)、「あられおかき」(190円〜)などさまざまな種類のせんべいが並ぶ。
「1枚から買えるので、気軽に立ち寄っていただければ。贈答用に配送もできます。山椒や柚子胡椒なども試作していますが、じっくり考え、いずれ商品化できたらいいなと思っています」と植草さんは今後の意気込みを話す。
営業時間10時〜18時、木曜・日曜・祝日定休。