三咲「森興業」で視覚障がい者と地域住民がもちつき大会、30人の視覚障がい者と共に
12/29(金)三咲「森興業」で視覚障がい者と地域住民がもちつき大会
30人の視覚障がい者と共に
県道57号線沿いに社屋を構える「森興業」(船橋市三咲3-7-45、TEL047-449-2696)で12月28日、「2023もちつき大会」が開催され、視覚障がい者を含む500人を超える人が参加した。
今年で11回目の開催となる同イベントには、社会福祉の一環として3年前から視覚障がい者を招待し、今年は30人の視覚障がい者が参加した。
同社社長の森哲也さんは「市内外の施設に声をかけ、もちつきに参加してもらっている。地域住民との交流や、障がい者の社会参加が目的です」と話す。
森さん自身も視覚に障がいがあると言い、森さんは船橋市視覚障害者協会の会長を務め、2期目となる。「障がいがあっても安心して暮らせる街づくり」に積極的に取り組むほか、視覚障がい者の外出に必要な「ガイドヘルパー(移動介護従業者)」の不足解消にも力を入れる。
同社は7つのグループ会社を有し、業種はB型就労事業、保育施設運営など多岐にわたり、視覚障がい者グループホームも開設している。
「障がいのある子どもたちが安心して出かけられ、仕事を得て暮らしていける街を作りたい」と森さん。「そういった街になっていたら、突然視力を失ったとしても希望を持って暮らしていけるでしょう。そのために貢献していけたら」と笑顔で話した。
視覚障がいのある参加者らはガイドヘルパーと一緒に、つきたての餅や豚汁、焼き芋などを食べながら談笑し、楽しむ様子が見られた。子ども連れの家族も多く来場し、「もちつき体験」のコーナーには長い列ができた。
三咲2丁目から餅つきに参加した川田瑛太くん(8)は「杵が重たかった。あんこのお餅を食べたい」と話し、母親のゆかさんは「すごく楽しかった。のし餅をもらえたのでお雑煮にします。来年も来たいです」と笑顔で話した。