高根台のレコーディングスタジオ「HYBRIDGE」が創業から間もなく22周年に
1/5(金)高根台のレコーディングスタジオ「HYBRIDGE」が創業から間もなく22周年に
若手主導で街づくりに躍進する高根木戸商店会で広報を担当
高根木戸駅近くのレコーディングスタジオ「HYBRIDGE(ハイブリジ)」(船橋市高根台6-4-4、TEL090-2435-6801)が今年4月で創業から22周年を迎える。
オーナーのタカハシコースケさん(44)は2001年4月、自宅の一角を改装してレコーディングスタジオ「MMM(マルチ・マトリックス・ミュージック)」創業。高校卒業までバンドマンとして活動していた経験を生かし「自分だったらこんなスタジオとサービスが欲しい」と考えるものを具現化していった。
準備に時間を割き、少しずつ機材をそろえていき2002年8月9日、船橋東高校の生徒たちが組んだコピーバンドが初めて収録したCDだった。創業から10年ほどはジャケット写真の撮影やデザインなども手掛けた。2011年頃から徐々に配信向けの収録が中心となってきたという。
「2008年のリーマンショックころを境目に2010年頃までにサブスクが普及、完全にハードはスマホ、配信というソフトに変わっていった」と振り返る。20代はバイトをしながら副業的に運営、30代に入った頃から本業として稼働するようになった。
このころ、名字の「高橋」から「HI(高い)」「BRIDGE(橋)」をとり、MMMの基本概念「マルチマトリックス」からイメージして「ハイブリッド(HYBRID)」を掛け合わせ「HYBRIDGE」を名乗るようになった。
レコーディングだけでなくバンド活動で起きる様々な問題・課題の相談にも乗り、バンド活動全般の知識を共有する伴走支援型のニッチなサービスを売りにしてきた。5畳ほどの防音室ではドラム、ベース、ギターという3種類まで同時に音出し可能。ボーカルだけ別室で音を撮ることもできる。
半径10キロ圏内、船橋市内だけでなく鎌ヶ谷市・松戸市・千葉市などを中心に東金市や外房方面にも利用客がいる。新規客はGoogle検索などで見つけてやってくるが利用客の半分以上はリピーターだという。若手バンドから50~60代の「イカ天」世代まで幅広いニーズに対応する。
料金は最小2時間からレンタル可能で1時間あたり2,640円から。学生割引(2200円/時間)も対応。収録内容を事前にヒアリングしおおよその利用時間を提案、余裕をもって予約するためリピーターが増えるのだという。
営業は10時~22時まで対応。年末年始(12月31日~1月3日まで)定休。
商店会活動にも積極参加
最近はシャッターが目立つようになってきた高根木戸商店会、数年前に広報を買って出た。「現在、商店会員は40店舗ちょっと、2025年までに50店舗の会員数にする」と目標を掲げ古株の店主らとともに近隣調査を行った。
駅中心に半径500メートルを商店会の範囲と定めると周辺には約220件の店舗や事務所があることが分かった。商店の自然減なども加味した上で10店舗程度が加盟してくれれば50店舗の会員というのは十分に達成できる目標。
中学時代から本をたくさん読み、経営の勉強をするのが好きだった。「商店会活動では実体験として経営や街づくりを勉強させてもらえる。知識を生かして経験を積み、ゆくゆくは経営支援も行っていきたい」と未来を描く。「商売人の家系、地元密着の商売の良さを知っている。大手は敵ではなく良いライバル。学ばせてもらい個人店が持つ個性を生かし、雰囲気づくりやサービス提供をしていけたら」と前向きに取り組む。