船橋東武屋上で市内小中学校・高校生による演奏会 、「地域の子どもたちの発表の場の創出を」

  2024/5/3
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5/3(金)船橋東武屋上で市内小中学校・高校生による演奏会

「地域の子どもたちの発表の場の創出を」

  東武百貨店船橋店(船橋市本町7-1-1、TEL047-425-2211)屋上で4月28日、3回目となる「屋上演奏会 in TOBU」が開催された。

 同店は2022年に「船橋市との包括的な連携に関する協定」を締結。地域に密着した取り組みを強化している。同演奏会は、市内小中学校・高校生に発表の場を提供すると共に、来場者にも音楽に触れる機会を作り、地域の文化・芸術振興に貢献する目的で開催された。

 当日は気温27度を超える夏日であったが、用意された100席はすぐに埋まり、立ち見もでるほどのにぎわいとなった。

 最初の出演は葛飾小学校。4年生から6年生で38人で編成される音楽部が、小学校の近くにある中山競馬場にちなんだ「G1ファンファーレ」、「オトナブルー」と「古い日記」のメドレー、「強風オールバック」など6曲を演奏した。4月に入部したばかりの4年生も、今回のために特別に準備したというダンスで参加。会場を盛り上げた。

 音楽部6年生の児童は「いつもだったら6年生になって最初の発表の場は7月のサマーコンサートだが、4月にも演奏ができていい機会をもらった。楽しんで演奏できた」と笑顔を見せた。

 続いての出演は海神中学校吹奏楽部。2・3年生の40人が、「プロローグワン」「ディズニーランド50周年セレブレーション」「もののけ姫セレクション」などを演奏。パートごとに動きをそろえ、魅せる演奏で観客を楽しませた。

 吹奏楽部部長の生徒は「例年より演奏の機会が増えてうれしかった。定期演奏会でも演奏した曲だが、ホールと屋外の音の響きの違いに配慮し、大きめの音で演奏した。風で譜面が飛ぶなど屋外ならではのハプニングもあったが、お客さんが温かく見守ってくれていたこともあり、落ち着いて演奏ができた」と話した。

 最後は同イベント3回目の出演となる市立船橋高等学校吹奏楽部。2・3年生の75人で、毎年生徒主体で構成を決めるという「ニューサウンズメドレー」はディープパープルの「スモークオンザウォーター」「ガッチャマン&ゴジラ」「群青」「宝島」など、合間にダンスや歌、コントも交え、会場では笑い声や歓声に湧いた。最後には「市船soul」を披露した。

 部長の3年生生徒は「進級の時期だったこともあり準備時間が少なく大変だったが、屋外でも音がよく響くよう、子音を立てて歌うなど意識して練習した。小中学生の演奏を聴いたり、交流の機会はなかなか無いが、音楽という共通点で船橋を盛り上げることができたと思う」と話した。

 東武百貨店広報の堀合由美さんは「小中学生は特に発表の場が少ないということで、演奏する児童、生徒や親御さんからも喜ばれているイベント。演奏会への出演がモチベーションになるとの声もある。今後も地域の魅力発信に貢献していけたら」と演奏会への思いを話す。

 市立船橋高等学校吹奏楽部にまつわる映画「20歳のsoul」を見て興味を持ったという来場者のご夫婦は「どの学校もレベルが高く、人数の多さを生かした演奏で、暑さも忘れて聞き入ってしまった。『音楽の町船橋』らしいイベント。子どもたちの頑張る姿を間近で見られ、感動した」「野外なのに大きな音が出せていて迫力があった。コントやダンスもあり、楽しいステージだった」と笑顔を見せた。

  • 市立船橋高校吹奏楽部。演奏だけでなく寸劇やダンスでも会場を盛り上げた

  • 葛飾小学校音楽部。演奏とダンスに拍手が飛び交った

  • 海神中学校吹奏楽部。見せ場のある演奏で観客を引き込んだ

  • 東武船橋店屋上に設けられたステージ

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