前原・御嶽神社にコミュニティカフェ「みたけ神社カフェ」 地域ケア会議構成員が主催、高齢者の交流の場に

  2024/5/16
シェア ポスト 送る

5/16(木)前原・御嶽神社にコミュニティカフェ「みたけ神社カフェ」

地域ケア会議構成員が主催、高齢者の交流の場に

 新京成線前原駅から徒歩6分、成田街道沿いにある御嶽(みたけ)神社(船橋市前原東5-43-1)境内で5月14日、コミュニティカフェ「みたけ神社カフェ」が開催された。

 同イベントは前原地区地域ケア会議構成員が主催し、今年3月からスタート。毎月第2火曜日と第4水曜日の月2回開催を基本としているが、これまでに雨天中止となった回もあったため、今回が2回目の開催となった。

 「地域ケア会議」とは、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりの実現に向け、町会、自治会員、民生委員、医療関係者や保健師、介護福祉士などが集まり、高齢者支援に関する地域課題を検討する会議。会議のなかで挙げられた「高齢者の交流の場が無い」「ボランティアの参加者が集まらない」という課題への支援策として、コミュニティカフェの開催を決めた。

 その開催場所として場所を提供したのが御嶽神社。同所と前原地区地域ケア会議とは、コロナ禍で家に篭りがちになってしまった高齢者の心身の健康のために同団体主催で2019年に始まった「まえばら健康ウォークラリー」のゴール地点として休憩場所を提供していた縁があり、今回、同所でのコミュニティカフェが実現した。

 参加者からは「御神木の下でお茶が飲めるなんて、滅多にない機会」と、喜びの声も聞かれている。カフェでは、コーヒー、紅茶、緑茶、ルイボスティーを提供し、いずれも茶菓子付きで100円。セルフサービスで提供している。

 参加者は1回目には28人、2回目は40人以上が集まった。これまでの参加者は70代・80代が中心だが、全ての年代の人が利用可能。同日は、自宅での介護の息抜きに来た人、近隣の高齢者施設から来た人など、さまざまな参加者が会話を楽しんだ。散歩に来た保育園児と参加者が触れ合う場面もあったという。

 近隣に住む民生委員の山田さん(73)は、「周囲に外に出たがらない高齢者が多いので、今日はお客さんとしてイベントの様子を見に来てみた。来る人みんなと会話がはずみ、6、7人と話せてとてもいい日になった。雰囲気も良く、また来たくなる」と笑顔で話した。

 船橋前原地域包括支援センター所長・野﨑陽子さんは、「住んでいる場所や年齢に関係なく、散歩や参拝に訪れた方とも交流していける場所。このイベントを目的にちょっと散歩してみようかな…といった、外出のきっかけにもなると思う。高齢者だけでなく、仕事を引退した60代の方にも気軽に覗いていただいて、ボランティア活動に興味を持つきっかけになったらうれしい。ボランティア参加の方が増えてきたら、一緒に話し合って、楽しみながらイベントを作っていきたい」と、意気込みを見せた。

  6月の開催は11日、26日。雨天中止。

 

  • 前原地区地域ケア会議構成員の皆さん

  • カフェ開催日は特別に舞台の上で腰を掛けてお茶を飲むこともできる

  • 左から御嶽神社宮司の鳥居南(とりいみなみ)圭吾さん、船橋前原地域包括支援センター所長の野﨑陽子さん

MyFunaねっと
MyFunaねっと
千葉県船橋市に特化した情報を発信するタウン誌「ふなばし再発見!!マガジンMyFuna」編集部が運営するローカルニュース「MyFunaねっと」の情報を掲...
プロフィールや他の投稿を見る

シェア ポスト 送る