「こども誰でも通園制度」試行的事業開始【2024年6月号】

  2024/6/6
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保護者が就労していなくても3歳未満の子どもを保育施設に預けられる国の新たな制度「こども誰でも通園制度」について、千葉市では今年7月から試行的事業がスタートする。

保育所など市内15の保育施設で受け入れ予定で、利用できるのは、保育所や幼稚園などに在籍していない生後6か月から3歳未満の子ども、市内でおよそ7千人が対象とのこと。利用時間は月10時間を上限とし利用料は1人当たり1時間300円(市民税非課税世帯60円・生活保護法による被保護世帯0円※給食やおやつなどその他は実費)。申請受付は先月からスタートしており、実際にサービスが受けられる期間は、令和6年7月1日(月)から令和7年3月31日(月)まで。

利用の流れは、千葉市電子申請サービスで利用認定申請~市で審査~2週間程度で利用認定通知書を発送~実施施設へ事前登録~利用予約~利用後に実施施設へ利用料金を支払う。

育児中は自分の時間を持てない保護者がこの制度を活用すれば、子どもを預けることでリフレッシュできたり、いつも家にいる子どもが、同世代と関わる機会となったり、双方にとって魅力ある制度だ。

一方で懸念されるのは、なんといっても保育士不足だろう。この制度が本格的実施となれば、保育施設は人員配置を万全にし、安全に子どもを受け入れる体制が必須となる。その点で千葉市は、民間の認定こども園・幼稚園・保育園等で勤務する人に対し、月額最大3万円の給与上乗せや、月額最大6万3千円の家賃補助など処遇改善策を多数実施し、保育士にやりがいを感じて働いてもらえる取り組みにも力を入れている。「こども誰でも通園制度」制度の本格的実施に向けて、これらの施策の効果にも期待したい。

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