令和6年度の「がん検診等受診券シール」が先月から順次発送されている。
これは千葉市で実施しているがん検診を受診する際に必要で、申し込みの有無に関わらず対象者へ自動的に送付される。

対象となるのは、千葉市に住民票がある方で①平成31年度4月以降にがん検診を利用または申し込みされた方②20、25、30、35、40、45、50、55、60歳の方、65歳以上の方、③国民健康保険に加入している20歳以上の方。受診期間は令和７年２月28日まで。

受診の流れ

「がん検診等受診券シール」が届いたら、個別検診または集団検診で予約、受診する。　個別検診は「がん検診等受診券シール」を受け取り次第予約可能。集団検診は６月中旬から予約開始される。
　個別検診の場合、検診結果の受け取り方法は、受診先の医療機関に確認を。集団検診の場合は受診日から1～2か月後に検診結果が郵送される。
「がん検診等受診券シール」を紛失した場合は、下記方法から再発行可能。千葉市ＨＰから電子申請にて、または電話043・238・1794（平日8時30分～17時30分）、①住所②氏名（フリガナ）③生年月日④年齢⑤電話番号を明記の上、はがき（宛先・〒260―0025千葉市中央区問屋町1～35千葉ポートサイドタワー11階　保健福祉局健康福祉部健康支援課）、ＦＡＸ043・238・9946にて受付。


特定健診・健康診査

「特定健診」「健康診査」は、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）に起因する生活習慣病（高血圧・脂質異常症・糖尿病など）の早期発見と予防を目的とした健診。
「特定健診」の対象者は、40歳以上74歳までの千葉市国民健康保険被保険者で費用は500円。
「健康診査」の対象者は、75歳以上の後期高齢者医療制度の被保険者（一定の障害があると認定された65歳以上の方を含む）、費用は無料。
　受診期間は令和7年2月28日まで。


受診の流れ

「特定健康診査受診券シール」「健康診査受診券シール」が届いたら、協力医療機関に予約し受診する。医療機関から健診結果を受け取る。その後、健診結果に応じて対象（生活習慣病の発症のリスクが高いが、生活習慣の改善で予防が期待できる）の人は、医師等から健康サポート（特定保健指導）を受ける。


健診内容

・診察・血圧測定・尿検査・身体計測（身長／体重／ＢＭＩ／腹囲※特定健診のみ）・血液検査（脂質検査／血糖検査／肝機能検査／腎機能検査他）医師が必要と判断した場合、貧血検査・心電図検査・眼底検査を実施。
「特定健診・健康診査受診券シール」を紛失した場合、千葉市ＨＰから電子申請または電話043・238・9926にて受付。

毎年の健康診断は受診されていますか。健康は私達の人生において何よりも大事なものの一つです。健康でなければ、私たちは日常生活において様々な事が制限されてしまうかもしれません。これまで健康で精力的に働いていた方が病気になってしまうことで、それまで問題なく仕事が出来ていたのが支障をきたしてしまうことも少なくありません。人によっては休職、あるいは仕事を変えることになる方もいるでしょう。また健康は個々の話だけではありません。身近な人達と当たり前の日常を過ごすことが出来るのは私たちの健康が基盤となっています。

昨今、私達はＷｅｂ上で運動や食生活など健康に関する多くの情報を得る機会を持つことが出来るようになり、一昔前よりも健康志向の方が増えてきているような気がします。加えて科学技術の恩恵によりウェアラブル端末で心電図や脈拍などもリアルタイムで計測することが出来るようになり、私達の健康状態が日常的に見える化できるようになってきました。ただ、それだけでは病気を発見することは出来ません。表面的な一部の情報だけでなく、身体内部からの様々な情報を基に医師が医学的な見地から総合的に状態を診ることで、ようやく潜在的な病気を発見することが出来ます。特にがんや生活習慣病などの病気はある程度進行しないと自覚症状が現われません。自分は健康で身体に問題ないと思っていても病魔はひそかに進行しているかもしれません。そして、発見した時にはかなり進行していて、手が付けられないということもありうる話です。そうならないためにも、皆さんが長い人生で健康であり続けるには、やはり年に１回の健康診断で身体の状態を定量的かつ客観的にチェックすることが重要です。会社勤めの方は、会社が健康診断を従業員に受診させることが法律で義務付けられていますので、会社の指示で行われる健康診断を是非利用して下さい。会社勤め以外の方は、会社勤めの方と比較して健康診断に対しての意識が疎かになりがちですが、最低限、各自治体が実施しているがん検診などを利用された方が良いでしょう。

人生100年時代と言われるようになって久しいですが、平均寿命が延伸しているからこそ健康であり続ける必要があります。単に人生が長くなるだけではなく、健康寿命が延びてこその長い人生です。そして、誰しもが何らかの病気に罹ります。身体の小さな変化を早期に発見して早期治療に結び付けるかが肝要です。そして病気の早期発見・早期治療に繋げるためには何らかの形で年に１回の健康診断を実施することが一番の近道なのです。

40歳以上の方については人間ドックを受診してみてはいかがでしょうか。通常、会社等で行われる定期健康診断の内容は法定で定められている項目がほとんどですが、人間ドックはそれよりも手厚い内容となっています。医療機関にもよりますが通常の定期健康診断では実施しない頭部領域の検査やがんを発見するのに特化した検査も行ったりします。先述のように、がんや生活習慣病はかなり進行しないと自覚症状が出てきませんし、自覚症状が出てからではなかなか良き治療に結び付けられません。特に40歳を超えてくると少なからず何らかの問題が起きてくる傾向があります。40歳を過ぎたら是非人間ドックの受診を検討してみて下さい。

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