前原の個別指導塾が「パスエイド高等学院」を新規開校、不登校対策で通信制高校と中学生向けフリースクール
9/12(木)前原の個別指導塾が「パスエイド高等学院」を新規開校
不登校対策で通信制高校と中学生向けフリースクール
前原駅から徒歩5分ほど、成田街道沿いにある「個別指導塾パスエイド」(船橋市前原東4-9-7、TEL047-455-8550)は、今年度から日中の時間を使った中学生向けフリースクールと高校生向けには通信制サポート校「パスエイド高等学院」を開校した。
同所は2020年に開所した塾で、塾の代表は、千葉県内の大手進学塾で20年以上、通信制高校で8年の講師経験を培った高野良太さん。出身は東京都葛飾区だが、進学塾での勤務はずっと千葉県内だったため、千葉県の受験対策を得意としていたことから、高野さんは2015年に佐倉市で個別指導塾を独立開業。前原校は高野さんが管理する2校目の塾となる。
高野さんが9年前に塾を始めたきっかけとしては「ちゃんと子ども一人ひとりのことを見てあげられる塾を造りたかった」と振り返る。
前原校には現在60人ほどの生徒が個別指導塾に通っているが「以前に増して不登校の子が増えている。個別指導の塾ということもあって、以前から学校を長期休んでいる生徒も通塾しているケースはあった。しかし、コロナでの長期休校があった頃から、その数は増え、コロナ前に比べたら倍くらいの数に感じている」と高野さん。
今回開校した通信制高等学院は、日本航空高等学校と連携することで実現した。同所に通う生徒は、日本航空高等学校の生徒になり、そのサポート校としてパスエイド高等学院に通うことになる。施設は塾のスペースをそのまま使用。受け入れ可能人数は1学年につき5人程度。登校日は火~金曜、週1~4日の登校を推奨するが、登校が難しい場合にはオンライン授業でも参加できるものとする。開校時間は10時~15時。授業形態は1人1人違うカリキュラムで個別指導となる。
「昼夜逆転などで日中に通うことが難しいお子さんの場合は、22時までは塾として同所は開いているので、夜の時間帯で来ていただくことも可能。常識にとらわれないカリキュラムで、それでいて将来に必要な勉強や経験を積めるようにしていく」とも高野さんは話す。
3年間で高校卒業の資格を取ることができ、学習面だけでなく、生活指導、イベントや行事なども行っていくという。また、塾という特徴も生かし、大学進学などを検討する場合にはそれに必要な受験対策も行っていく。
塾には自習室を併設しているため、同校に通う生徒は22時まで自習室の利用ができ、講師への質問や相談も受け付け可能とする。
「学校に行けていないという子の中には勉強でつまづいてしまったことがきっかけで不登校になった子もいる。そういう子は、実は、勉強のやり方さえわかれば、しっかりできるようになることが多い」とも高野さん。
また、名前には高等学院とついているが、中学生はサポート校にフリースクールとして通うことも可能とする。勉強の支援、高校受験のサポートを受けることができる。
学費については、サポート校「パスエイド高等学院」は月45,000円(施設使用料、教育充実費込み)。半年一括、1年分一括払いも可能で、その場合は少し減額される。高校生は日本航空高等学校への支払いも必要となり、入学検定料1万円、入学金5万円、教育充実費5万円(年間)、システム料5千円(年間)、事務所経費2千円(年間)、授業料(単位料)1万円~がかかる。高校卒業に必要な単位は74単位となり、1年でとれる単位数は35単位まで。単位料は国の就学支援金の対象となるため、「毎年30万ほどかかる単位料が、さらに安くなる場合がある」とも。
「今通っている中学校や高校がちょっと合わないと感じたら無理せず相談してほしい」と高野さん。「今まで培った教育のノウハウを活かし、お世話になっているこの地域で何か恩返しができれば」と高野さんは意気込みを見せる。今通っている高校からの編入も可能。