地ビール「稲毛」が銅賞に【2024年12月号】

  2024/12/5
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インターナショナル・ビアカップ2024で入賞

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今年10月に北海道札幌市の「さっぽろばんけいスキー場」でインターナショナル・ビアカップ2024が開催され、千葉市稲毛区稲毛東の「いなびや」が出品した地ビール「稲毛」がイングリッシュスタイルブラウンエール部門で銅賞に輝いた。地元の名前がついたビールが有名な品評会で受賞したことは、地域住民にとっても明るいニュースとなった。

インターナショナル・ビアカップとは、1996年から開催されている日本地ビール協会主催のビールの品評会。国内だけでなく海外のビールも審査対象となっており、今年は日本を中心に世界20ヵ国から370のブルワリー、1423種類ものビールが参加。そして24ヵ国90名の審査員により厳正な審査が行われた。この品評会では、各部門において金・銀・銅賞が1種類のみ入賞する。入賞するためには、一定以上の評価を得ることに加え、他商品との比較も行われるという。

昨年の稲毛新聞10月号の「ちばカツカンパニー」でも紹介した「いなびや」は、小規模の醸造所を併設したビールパブ、いわゆる「ブルーパブ」。安房郡鋸南町や木更津市で地ビール製造に関わってきた岡村拓寛さんが代表社員となり、「笑い合えるビール屋」をコンセプトとして昨年7月に稲毛にオープン。素材の吟味や配合など様々な工夫を施したオリジナルのビールがテーブル席で存分に楽しめると人気だ。

今回の受賞について岡村さんは「入賞できたことは大変励みになります。それがうちのフラッグシップの『稲毛』ならなおさらです。みなさまにたくさん飲んでいただいたおかげで改良5回目の『稲毛』となりましたが、改良の方向性が間違っていなかったことが認められたのだと思います。今回は一番の出来栄えでした」と笑顔。

岡村さんによると、これまで別の品評会に計2回、地ビールの「稲毛」を出品したことがあるという。その際の評価コメントから、味のベースは悪くはなかったが発送用にビールを詰める段階と流通過程での劣化に関して指摘が多かったことがわかり、その対策が今回の結果につながったのだとか。

「まだまだこれから。また新しいアイデアを得ることを忘れず今の自分のイメージを増やし、味の改良や劣化を防ぐための工夫進めていき、次は金・銀を目指します」と新たな目標に向けて意欲的だ。今回獲得した銅メダルは今月に岡村さんの手元に届く予定。

写真は11月4日初出された改良6回目の「稲毛」。一部麦芽を変えて、香ばしさが少し穏やかになり、飲み口すっきり。紅茶のような香りが強めだという。仕込む度に改良を重ねていくおもしろさはクラフトビールならではだろう。

ブリューパブ「いなびや 千葉稲毛ビール醸造所」
▼所在地/千葉市稲毛区稲毛東3丁目6~13大金園1A(JR稲毛駅と京成稲毛駅の間どちらからも徒歩5分・せんげん通り商店街)
▼電話/043・301・2336
https://www.facebook.com/ChibaInageBeer

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