習志野台に訪問看護ステーション「さくら咲くふなばし」、元看護師が千葉を拠点に開所
12/8(日)習志野台に訪問看護ステーション「さくら咲くふなばし」
元看護師が千葉を拠点に開設
新京成線習志野駅から徒歩約5分の場所に、訪問看護ステーション「さくら咲くふなばし」(船橋市習志野台4-10-12、TEL047-402-4825)が開設してから約3年がたった。
同所を経営するのは元看護師・天野透介さんが2019年に立ち上げた「株式会社さんご」(本社:八千代市勝田台)。天野さんは看護師として約10年間、病院看護師として救命センターや手術室などで経験した後、「いつか独立したい」という思いもあり、外資系医療機器メーカーの営業職に転職。2019年に会社を設立し、自分ができることと現在の世の中の流れや需要を考え、2020年4月に八千代市勝田台に「訪問看護ステーション さくら咲くグループ」を設立した。
現在は、訪問看護ステーションを千葉県内に6拠点、今年11月には東京都内に初めて拠点を構え、現在は7拠点を経営する。「私たちのグループの特徴は、訪問看護としてのサービス人集めがうまくいっていること」と天野さんは話す。12月現在、職員数は56人となる。
元看護師だった天野さんは看護師の働き方、看護師それぞれが望むキャリアの築き方や考え方にも着目する。「さくら咲くグループの勤務時間は7時間。看護師、療法士、事務全てのスタッフが、他より1時間少ない時間で、8時間勤務と同じもしくはそれ以上の結果を出さなくては、この体制は維持できない」と話す。
天野さんは自身の経験から、「看護師、療法士が輝き続けることができる職場を提供したい」と考え、「仕事で輝けるのは幸せなこと」とも続ける。そのためにも「個々が夢を持ち続け、それを実現するために諦めず邁進することが、自分だけでなく、利用者である患者さんやその家族を救済し、社会を良くすることにつながっている」と話す。
土日や夜間でもオンコールがあったりする訪問看護だが、同所で働く看護師には子育て中の看護師の数も多いという。「看護師として、どういう看護師でありたいかを考えてもらい、その夢の実現には、土日出勤などにおいて家族の協力を得ることも一つの手段なのではないか。家族とのそうした話し合いも、夢を実現させるために必要なこと」と天野さんは話し、こうした話を職員と1対1でする時間を取ることも大切にしているという。
「各ステーションをなるべくコンパクトに」をモットーとし、密なコミュニケーションを大切にする。こうした看護師の働き方には業界からも注目を受け、「看護師の働き方」について天野さんがセミナーで登壇することもあるという。
「私の夢は、地域に密着した訪問看護ステーションが運営するナーシングホームを作ること」と話す天野さん。12月1日には美容に関するサービスも取り入れた訪問看護ステーションを初めて都内に構えた。
船橋のステーションについては「船橋のステーションは2021年に開所したもののスロースタートだった。船橋は今年、来年とぐっと力を入れていく」と意気込みを見せる。