本中山のナポリピッツァ専門店店主が「PIZZA WORLD CUP 2024」創作部門で優勝、ピッツァ職人の小倉裕幸さん
12/12(木)本中山のナポリピッツァ専門店店主が「PIZZA WORLD CUP 2024」創作部門で優勝
ピッツァ職人の小倉裕幸さん
船橋市本中山と市川市との境にあるピッツァ専門店「Pizzeria Bel Sorriso(ピッツェリア・ベルソリーゾ)」(船橋市本中山4-22-8 石井新川ビル110号、TEL 047-374-3193)の店主でありピッツァ職人の小倉裕幸さんが10月1日、2日にイタリア・ローマで開催された「PIZZA WORLD CUP 2024」の創作部門で優勝した。
同大会はイタリア・ローマで開催される大会で、小倉さんは過去に3回出場。2019年にはチーズを使わないピッツァを指すマリナーラ部門で8位、創作部門6位の成績を残している。2023年は創作部門で惜しくも2位となった。
前回大会について小倉さんは「2位となった瞬間、それ自体に満足していたが、時間が経つにつれて優勝するには何が足りなかったのかとこれまでやってきたことを後悔した。それから南イタリアの食文化を勉強し直した」と話す。
悔しさを胸に臨んだ今大会では、メインの食材にメカジキを選んだ。メカジキは地中海に面した南イタリアのナポリの食卓でとてもポピュラーな食材。ソースはバジルベースのトラパネーゼソースにし、さらに、カットしたレモンをのせた。仕上げにパン粉をトッピング。南イタリアは裕福な家庭ばかりではなく、そういった家庭の食卓ではトッピングのチーズに替えてパン粉を使うこともあるという。
「自分のナポリピッツァは、本場ナポリの人たちが食べているピッツァと同じなのか、自分のナポリピッツァはナポリで通用するのか」という不安を抱えていたという小倉さんは、見事優勝を勝ち取った。
小倉さんは市川市出身。子どものころからピッツァが大好きで、華調理師専門学校を卒業後、料理人の道へ。「Pizzeria ISOLA 白金本店」などで経験を積み、東京・新橋にある「Pizzeria Terzo Okei」でチーフピッツァイオーロ(ピッツァ職人)をしていた頃から、オーナーなどの応援を受け、自分の店を開店させる準備を進めてきたという。念願叶って2021年5月、本中山の同所に自分の店をオープンさせた。
同店で提供するピッツァは、生地はイタリア産小麦を100%使用。機械でなく手ごねした後、24時間熟成させる。地元農家から仕入れた朝採れ野菜を使用。冷凍食材は使わず、鮮度にこだわった肉や魚を使い、さまざまなピッツァを提供する。ピッツァは、熟練の技が要される薪窯で焼き上げる。
小倉さんは来年も世界大会への出場を目指す。「大会出場にこだわるのは、常にナポリピッツァの最前線にいたいから」だという。「これからも地域の人々に本当の、そして、今のナポリピッツァを食べてもらうために来年も出場して連覇を狙う」と力強く話した。
営業時間=11:30〜14:30(L.O 14:00)、17:30〜22:00(L.O 21:00)。毎週月曜、第1・3・5火曜は休み。