ベトナム人国際交流員のヒエンさんが一日署長、年末年始の交通安全を外国人にも呼びかける
12/15(日)ベトナム人国際交流員のヒエンさんが一日署長
年末年始の交通安全を外国人にも呼びかける
船橋警察署が「年末年始特別警戒及び冬の交通安全運動キャンペーン」を実施するため12月10日、船橋駅北口のお祭り広場(船橋市本町7-1)でベトナム人国際交流員のホワン・ティ・ヒエンさんに一日警察署長の委嘱状を交付し、キャンペーンを行った。
今回のキャンペーンは、年末年始を迎えるにあたり、犯罪や交通事故の増加が懸念されることから、市民の生活・安全を確保していく気運を高めることを目的として実施。また、船橋市は外国人の人口が年々増加していることから、外国人も安全で安心して暮らせるように外国人に向けても啓発活動を行った。
同イベントのオープニングでは、西海神小学校器楽部がクリスマス曲などを演奏し、「みんなで安全に」「住みやすいまちづくり」など、曲の途中で呼びかけながら迫力のある演奏を披露した。
船橋警察署の鏑木秀樹署長は、自転車の事故や電動自転車のバッテリーの盗難、万引き、盗撮、暴行、傷害事件、闇バイトに関する相談などが昨年より増加していることを伝えた後、「これからの時期は飲酒の機会も増えるので、気を付けてほしい。船橋は県内で2番目に外国人が多い町。県内で初めて外国人の方を一日警察署長に迎えたので、これを機に外国の方も安全に暮らせるようにパトロール強化し、広報啓発活動も行っていきたい」と話した。
松戸徹市長は「自転車の事故が多いと聞いている。船橋市ではヘルメットの助成も行っているのでぜひ活用してほしい。子どもから高齢者まで、みなさんが安全で笑顔で過ごせるためにみんなで力を合わせていきたい」と呼びかけた。
一日警察署長に委嘱されたヒエンさんは、今年11月から船橋市役所国際交流課で国際交流員として働いている。ヒエンさんは「ベトナムでは2人乗りや電車の中で電話したりするのは日常のことだが、日本の習慣はそうではないということをベトナム人に伝えたい。相互理解を深めてさらに住みやすいまちになるようにしていきたい」と話し、最後に、防犯や災害などに備えて船橋市や警察が発信するメールなどの登録を呼びかけるメッセージをベトナム語で伝えた。