佐原の大祭 夏祭りって?まずは基本情報と楽しみ方から|地元目線ガイド#1

  2025/7/5
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毎年7月、佐原のまちが最も熱くなる3日間。
「佐原の大祭 夏祭り」は、江戸時代から続く伝統の祭礼であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録された“山車のまち佐原”の象徴的行事です。

「どこを見ればいいの?」「初めてでも楽しめる?」という方のために、
この連載では地元目線で楽しむためのヒントを全4回にわたってご紹介します。

開催はいつ・どこ?

  • 開催日:2025年7月11日(金)~13日(日)
  • 会場:佐原本宿地区(小野川東側)・八坂神社周辺

祭りの中心は、町の中心を流れる小野川の東側にある八坂神社
10台の山車がこのエリアを拠点に、各町内を巡ります。

山車は“佐原型”という独自の曳山

佐原の山車は、「佐原型」と呼ばれる4輪2層構造の曳山です。
構造的な特徴は以下のとおりです:

  • 1層目:周囲に擬宝珠高欄様の手摺りが取り付けられ、ここに下座連(げざれん)=囃子方が乗り込み「佐原囃子」を演奏します。
  • 2層目:屋根のない露天構造で、跳高欄がめぐらされ、中央には「迫り出し」または「人形柱」と呼ばれる真柱が立ち、その先端に「飾り物」=巨大な人形や作り物が据えられます。

この構造により、佐原の山車は華やかさと機動性の両方を兼ね備えた伝統工芸の結晶となっています。

また、車輪に通した2本の角棒によっててこの原理で方向転換ができるため、交差点での「曲曳き」など、動きのある演出が可能です。

小野川沿いは電線が地中化されているため、山車人形を高く掲げたままの曳き廻しができることも、佐原ならではの見どころです。

見どころは“曲曳き”と呼ばれる山車の動き

佐原の大祭では、ただ山車を曳くだけでなく、広場などで行われる「曲曳き」が見どころのひとつです。
「のの字廻し」など、山車を自在に操る技の数々は、まさに町の技術と誇り。

なかでも7月12日(土)夕方の“山村会館前での一斉のの字廻し”は、今年の最大の注目シーン。
この詳細は第4回の記事でたっぷりご紹介します。

スマホで便利に|デジタルMAPを活用しよう

山車の現在位置や演技ポイント、トイレや休憩所などをリアルタイムで把握できる「佐原の大祭デジタルMAP」がとても便利です。
掲示看板やチラシに掲載されたQRコードからアクセスでき、初めての方でも安心して楽しめます。

次回予告

第2回では、「駅から祭り会場までの“間”にあるローカルスポット」をご紹介!
地元の人もおすすめする、ちょっとした楽しみ方や休憩場所をお届けします。


佐原の大祭 夏祭り|基本情報

  • 開催日程:2025年7月11日(金)〜13日(日)
  • 時間:10:00〜22:00頃(山車の曳き廻し)※雨天決行
  • 場所:香取市佐原 本宿地区・八坂神社周辺
  • アクセス:JR佐原駅から徒歩約10分
  • 駐車場:臨時駐車場(利根川河川敷 約1,000台)無料
  • 交通:期間中シャトル舟・バス運行予定
  • 特徴:国指定重要無形民俗文化財/ユネスコ無形文化遺産登録
  • 見どころ:佐原型の山車、佐原囃子、曲曳き(のの字廻し など)
  • 公式情報:千葉県公式観光サイト(ちば観光ナビ)
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