屋根だけじゃない 「壁に貼る太陽光」銚子で始動

  2026/3/17
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 銚子市で新車・中古車販売やレンタカー事業を手がける有限会社アルプスの鈴木智仁さんが、新たなエネルギー事業に参入した。屋根だけでなく壁にも設置できる薄型の太陽光パネルを活用し、従来の太陽パネル廃棄問題の解決にもつながる取り組みとして注目される。

 同社はこれまで、自動車関連事業を中心に展開してきた。鈴木さんは板金工場を営む家庭に生まれ、自身も車業界に進んだが、「修理だけでは今後成り立たない」との危機感から、中古車販売やレンタカーへと事業を広げてきた。今回の新事業は、その延長線上にある次の柱として位置付ける。

 新たに取り組むのは、従来の屋根設置型にとどまらない太陽光パネルの導入事業。壁面や曲面にも設置できるシートのような柔軟性が特徴で、仮設事務所や体育館など幅広い施設への対応が可能という。

 さらに、既存の太陽光設備の上に新たなパネルを重ねることもできる。老朽化した設備を撤去せず再活用できるため、近年課題となっているメガソーラーの廃棄問題の解決にもつながる可能性がある。

 導入コストについては、機器価格自体は大きく変わらないものの、工事費を抑えられる点がメリットだという。一方で、電力会社との契約や補助金制度など複数の条件が絡むため、成約までに2〜3カ月程度かかるケースも多く、現在は複数の案件が進行中の段階だ。

 鈴木さんは「売り上げがない段階でも費用はかかるが、これから伸びる分野だと確信している」と話す。今後は電気自動車(EV)向け充電設備の設置も視野に入れ、地域インフラとしての役割も担っていく考えだ。

「いいと思ったものはやる」。車業からエネルギー分野へ。地域企業による新たな挑戦が、銚子から始まっている。 (飯田)
銚子経済新聞編集部準備室
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