フードバンクを知っていますか 市民の命をつなぐ現場

  2026/2/24
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 レトルト食品や缶詰は、私たちにとっては備蓄や時短のための存在かもしれない。しかし銚子の現場では、それが命綱になっている。
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市民からの寄付を受け取るちょうしサポート主任相談員榊智弘さん(右)
 銚子市内で生活困窮者の支援を担う「ちょうしサポートセンター」。主任相談員の榊智弘さんは、県全体をカバーするフードバンクちばと連携し、銚子エリアの「中継所」として活動している。

 地域で集まった食品を、地域で困っている人へ届ける。いわば地産地消型の支援循環だ。
 
 相談件数は月30〜40件。その内容は年々重くなっている。家賃滞納、インフラ停止、生活保護申請までの“つなぎ”支援、身寄りのない高齢者への対応、制度の隙間に落ちた人を支える役割を担っている。

 「電気やガスが止まっている方もいます。炊飯器や電子レンジがない家庭も少なくありません。だから今、本当に必要なのは火も水も使わず、開けてすぐ食べられる食品なんです」榊さんはそう語る。
 
 レトルト食品、缶詰、パックご飯。単に食料があればいいわけではない。今の暮らしに合った支援が求められている。
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企業、市民から持ち寄られた食料品
 企業との連携も広がりつつある。金融機関や食品製造業、商業施設では従業員有志で作った回収ボックスの設置の活動をしている協力者もいる。しかしその多くは担当者の熱意に支えられているのが実情だ。組織として継続的に関わる仕組みづくりが、これからの課題となる。

 企業にとってフードバンクへの協力は単なる社会貢献ではない。地域の購買者、従業員、取引先が安心して暮らせる基盤を守ることでもある。備蓄品の入れ替え時の寄付や回収拠点の提供など、企業が果たせる役割は大きい。

 「どこに相談していいか分からず、一人で抱え込んでいる方がいます」と榊さんは話す。
 
 開ければすぐ食べられる食品が必要とされる町の現実を、まずは知ってほしい。そして市民の方と地元企業には、この循環の担い手として一歩踏み出してほしい。支援は特別な行為ではない。地域を支える静かな責任である。(飯田)
 食料品の寄付は、ちょうしサポートセンター(銚子市双葉町2-29)で受け付けている。

 受付時間は平日8時30分から17時15分まで。持ち込みを希望される方はまずはお電話を。

窓口電話番号 0479-24-0880

詳しくは、ホームページへ。
https://choshi-support.jimdosite.com/
銚子経済新聞編集部準備室
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