市内旭町の竹之内農園で先端技術活用の「トマト」出荷、市内スーパー直売所コーナーなどでも販売開始へ
4/28(木)市内旭町の竹之内農園で先端技術のトマト収穫が本格化
市内スーパー直売所コーナーなどでも販売開始
馬込斎場近くの畑で竹之内農園(船橋市旭町4-7-29、TEL047-430-7557)が先端農法で栽培しているトマトの収穫が3月から始まり4月に入って本格化、市内スーパーマーケットなどの直売コーナーで評判になっているという。
同園で栽培しているトマトは、「アイメック(R)農法」という先端技術で栽培されたもの。透析膜、人工血管、カテーテルなど医療用に活用する目的で開発した技術を農業に転用したもので露地栽培などの土耕やハウスでの水耕栽培と比較し、使用する水の量が格段に少なくなり、天候不順などの影響を受けにくくなることから「荒廃地での作付けも可能」と期待されている。
幹也さんは、この農法を聞きつけすぐに島根県まで足を運び、技術指導を請い導入した。「実際に収穫が始まるまでは心配でした。指導通りに行う事で確実に収穫があるのは分かっていたのですが莫大な金額を投資したので…」と、実際に収穫が始まり、出荷先からの評判を聞きつけ安堵の表情で振り返る。
同農法で栽培したトマトは、生育に必要な水分を極限まで減らし栽培することから、幹や葉・実に至るまで空気中からも水分を得るために微細なうぶ毛が生えるようになる。バジルやミント、トマトなどの葉に生じる「トライコーム」と呼ばれるうぶ毛は、害虫を寄せ付けない成分が含まれており、テルペノイドやフラボノイドなどの成分も豊富に含まれているという説もある。
トマトの収穫は、幹に対して下から順に1段ずつ実っていき、最大で23~24段まで収穫可能。現在収穫しているトマトは3段目~4段目、味がのり甘みがより強く感じられるようにんるのは8段目くらいからだという。同農法で作付けしているハウスは1反(約300坪)、4棟分。幹也さんの所有する畑は、この区画に8基のハウスがあり、現在は通常農法で大玉トマトを栽培しているため同農法での作付面積拡大には余裕があるという。
現在の1日当たりの出荷数は、80~100キロ程度。スーパーなどの直売スペースで小分けのパックを購入した客が、1.2キロのギフト箱を再度購入する例が増えているという。
小分けのパック詰め作業は、幹也さんが経営する就労継続支援B型事業所「とまと」が担当。「汚れない、計画性を持って作業できるなどの理由から障がいを持った方と一緒に立ち上げれる事業だと感じていました」と幹也さん。
幹也さんのトマト出荷先は、現在のところ船橋市内及び近隣のヨークマート、ベルク、ランドロームなどのスーパーマーケットチェーンの直売コーナーがメイン。同梱のパンフレットから直接購入も可能だが、自社の直売所では販売していないという。
同社ホームページ 共進(株)就労継続支援B型船橋事業所 とまと|船橋市にある農業畑 (kyoushin2020.com)