No.17 京都から始まった器への想いを丁寧に伝え続ける「艶ふgallery&store一宮海岸」一宮町一宮
2022/7/6
以下は 2 年前に書かれた内容です
入口の白い暖簾が、お客様を招き入れるかのように海風で時折ふわりとたなびきます。
京都府出身の店主NORIKOさんは、幼少から高価な品を良い作品として評価する京都の慣習に慣れ親しんでいました。高価な器は飾るものであり、眺めるだけで、触れてはいけないものとしていました。
ところが28年前、器のプロデュースのお仕事に関わり、素晴らしい作家の作品こそ、生活の中で使う事で作品が生かされるという事に気づかされたそうです。
それから、ずっと器の魅力、手作りの温かみを多くの方に伝えていきたいと様々な活動をされてきました。NORIKOさん自身がプロデュースすることで気軽に作家作品を手に入れることが出来るようにと、昨年秋に「艶ふgallery&store」をオープンされました。
京都府出身の店主NORIKOさんは、幼少から高価な品を良い作品として評価する京都の慣習に慣れ親しんでいました。高価な器は飾るものであり、眺めるだけで、触れてはいけないものとしていました。
ところが28年前、器のプロデュースのお仕事に関わり、素晴らしい作家の作品こそ、生活の中で使う事で作品が生かされるという事に気づかされたそうです。
それから、ずっと器の魅力、手作りの温かみを多くの方に伝えていきたいと様々な活動をされてきました。NORIKOさん自身がプロデュースすることで気軽に作家作品を手に入れることが出来るようにと、昨年秋に「艶ふgallery&store」をオープンされました。
コンセプトは「つかううつわ」
格子戸を開けて店内を見渡すと、店主NOROKOさんご自身が、1点1点納得した作品をセンスあふれる演出で展示してあります。陶芸やガラス作家の個性溢れる作品ですが、ギャラリーのコンセプトでもある暮らしの中で「つかううつわ」です。眺めて財産として引き継ぐのではなく、食卓でご飯をよそって頂いたり、お料理をより一層美味しく演出する、お皿を使う事で誰かの想いが器を通して引き継がれていく、そんな願いが込められています。ですから、作家の作品であっても日常取り入れやすい価格で提供されています。
毎月、NORIKOさんの感性でテーマを決めて紹介する器たちは、同じ作家の作品であっても、1点ずつ必ず自分でセレクトし気にいった作品しか展示しないというこだわりがこのお店の魅力です。
営業日は「新月から満月」
新月から満月という営業日について尋ねてみると、「一宮海岸のそばに移住してから、夜空が美しくて良く眺めていました。そういう恵まれた自然環境から、お店をオープンする時、深い意味があるわけではなく、ふっとそう決めていました。結果的に、現在、息子を育てている最中の母親でもあり、仕事と家庭をバランスよく切り替えることにも適していたと感じています。」と話して下さいました。
「これからも器屋として、愛してやまない器とお客様と一緒に、楽しく面白く人生を歩んでいきたいと思っています。」と語る、店主NORIKOさんとお話するのが楽しくてお店に訪れる方も多いでしょうね。
京の挨拶「おこしやす」がとても心地良く響くお店でした。
取材・ライター 女将こと牧由美
取材・ライター 女将こと牧由美
以上は 2 年前に書かれた内容です