法田中出身の金子魅玖人選手が陸上800mで全国初優勝、800mで世界レベルを目指す
7/16(土)法田中出身の金子魅玖人選手が陸上800mで全国初優勝
800mで世界レベルを目指す
法典東小学校、法田中学校出身で、現在は中央大学3年の金子魅玖人(みくと)選手(20)が「第106回日本陸上競技選手権大会」の男子800mで全国初優勝したことを松戸徹市長に報告するため、7月15日、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れた。
同大会は6月12日に大阪市・ヤンマースタジアムで行われた。男子800mに出場した金子選手は、予選1組をトップで通過し、決勝では1周目を5番手に位置取り、ラスト300mでペースアップし、最終第4コーナーでスパートをかけ、一気に先頭に出て1着でゴールした。
決勝では「アップをした時の体の感覚がよかったので、行けると思った」と振り返る金子選手。同大会では2年続けて準優勝だったが、「『全部全力』をモットーに、1年の頃から練習やレースプランなども考えながらやってきたので、その積み重ねの結果、優勝できたと思う」とも。
小学校時代はサッカーをしていたが、中学では陸上部に所属。中学時代は不調が続き、思うように走れない時期があったという金子選手。もともと1500mの選手だったが、中学3年の時に800mに種目を変えた。高校になって陸上を続けるかどうか悩んだ時期があったというが、「負けず嫌いな性格で。やはり高校でも続けようと思った」と話す。鎌ヶ谷高校時代は3年のインターハイで同種目で2位、その後の国体では優勝を果たしている。
金子さんの母親は「もともと未熟児だったので心配でしたが、ここまでがんばってくれるとは。いろいろな体験を一緒にさせてもらっています」と笑顔を見せる。
「この種目は、ポジショニングを間違えると順位が逆転することは多々あるので、レースを冷静に見た後に行けるタイミングでいくのが大事」と金子選手。
大学では栄養学も学び、週に2回ほど、自炊もしながらコンディションを整えている。「世界を目指すにはもっとレベルを上げなければならない。これから800mをやりたという人が増えればもっとレベルが上がると思うし、自分もそのけん引役になるようにがんばりたい」と意気込みを話す。
松戸徹市長は「コンディションを整えるのは大変だと思うが、さらなる可能性を追求してがんばってほしい。子どもたちの目標になる選手になると思うし、パリオリンピックを目指してがんばってほしい」とエールを送った。