下総病院が「薬園台リハビリテーション病院」になって間もなく1年、病院をハブとした「地域のふれあいを育む」場所に
9/15(日)下総病院が「薬園台リハビリテーション病院」になって間もなく1年
病院をハブとした「地域のふれあいを育む」場所に
薬園台駅と飯山満小学校の間のエリアに建ち、2022年まで「下総病院」として知られてきた病院は、2023年10月から新体制となり「薬園台リハビリテーション病院」(船橋市滝台町94-22)として稼働し、間もなく1年を迎える。
「下総病院」は2022年、15法人39の事業所を全国各地で展開している「SAITO MEDICAL GROUP」(本部:東京都千代田区)が事業承継。その際、「従来の医療の治療・リハビリという機能のみを担う病院ではなく、病院をハブとした『地域のふれあいを日常として育むみんなの家』の実現を目指す」という、以前の同院にはなかった、新しい方向性が生まれている。
「取り組みのひとつとしては、地域の子どもなど、病院には直接関係のない人も、適度な距離感で関係できる場づくりができれば」と同院・企画広報課の関谷さん。その企画のひとつとして、今年初めて、院内で「秋祭り」を開催するという。
「本当は地域の方たちにも遊びに来ていただけるような祭りにしたいが、感染症対策などもあり、今回は職員が模擬店風にブースを出し、院内のホールで盆踊りを行う」と関谷さん。また、職員の知人が船橋の郷土芸能「ばか面おどり」を踊っているため、地域の人によるばか面踊りの披露も予定する。「少しずつ希望を広げていければ」と関谷さん。
同院は外来受け入れなど、急性期病院を持たない。同院の患者の多くは、脳卒中などで他院に入院していた人で、回復期のリハビリを要する人。医療機関からの受入時は、「千葉県共用脳卒中地域医療連携パス」や「東葛南部TNパスネット」などを使うことにより、入院患者のデータ引き継ぎがスムーズに行われているという。
昨年10月の新体制で、大きく変わったことのもうひとつが、「患者さん一人ひとりに対して、大きなチームで、より密なカンファレンスを行うようになったこと」だともいう。「例えば、元塗装業を営んでいた人が、脳血管の損傷・手術を経て、左重度まひの状態で同院に転院。本人へのヒアリングから復職を希望していることがわかったため、歩行や言語聴覚だけでなく、入院6週間後には歩けるようになったため、公共交通機関の練習、さらに、実際に職場に理学療法士が同行して塗装練習なども行った」とも。
愛犬との2人暮らしを望む人には、愛犬を連れて来てもらって病院の周りで散歩の訓練もする。 「その人らしい暮らしに戻っていただけるよう、チームで向き合い、チームで取り組んでいる」と関谷さん。
良い人材確保にも力を入れ、「まずは同院のことを知ってもらいたい」とチームで動く「カンファレンス」のセラピスト向け院内見学を実施している。
関連サイト:
https://shimousakai.jp/