「メイドイン船橋」の自主制作映画「ファースト・ミッション」再び船橋で上映、映画館などへの寄付総額は100万円超え

  2022/10/18
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10/18(火)「メイド・イン・船橋」の自主制作映画「ファースト・ミッション」再び船橋で上映

映画館などへの寄付総額は100万円超え

 船橋を舞台にし、船橋出身のアクション俳優・HAYATEさんを中心として自主制作されたアクション映画「ファースト・ミッション」が10月13日、「TOHOシネマズ ららぽーと船橋」(船橋市浜町2-1-1 ららぽーとTOKYO-BAY西館)で2回目の上映となり、舞台挨拶にHAYATEさんらが駆け付けた。

 同映画は新型コロナウイルスが流行し始めた2020年の春、HAYATEさんの呼び掛けによって動き始めた。コロナ禍において「エンターテインメントは不要不急と位置づけられ、撮影は止まり、仕事は激減した」とHAYATEさんは振り返る。

 「コロナをぶっ飛ばせ」「エンタメの力で世の中に活力を」という思いを込め、「本当に撮りたかったアクション映画を撮る」というかねてからの夢を実現させるべく、業界の仲間に声をかけ撮影チームと役者を揃え、クラウドファンディングを実施。最低限の予算を確保し、撮影に挑んだ。

 役者の中には「脳卒中フェスティバル」の代表・小林純也さんも登場し、HAYATEさんが兼ねてから願っていた「健常者も障がいがある人も同じように映画現場で活躍できる場を作り、そんな映画を撮りたい」という思いも実現させた。

 「脳卒中フェスティバル」(松戸市本町)は、「障がい者と健常者の垣根をなくし、世界をグラデーションに」をモットーとする団体。脳卒中経験者の自己効力感を高め、社会参加を促し、健常者も脳卒中経験者とさまざまな活動を協力して行い、ともに楽しんだ結果として、心のバリアフリー化を目指すことを目的としている。

 完成した映画は、すべて船橋で撮影され、本町にある老舗和菓子店「廣瀬直船堂」のほか、アクションシーンのほとんどが船橋港親水公園で撮影され、地元店舗も撮影に協力した。

 この日の上映日には、松戸徹市長も映画を鑑賞。「たまたまスケジュールが空いていて見に来られた。これはどうなるのかな~と思って最初見ていたけど、とても緻密に計算された映画だね。面白かった。そして船橋の風景がこんなにも写っていて、船橋の風景が残る作品になっている。何十年後とかに見たら、また面白いでしょうね」と感想を話した。

 同映画の舞台挨拶でHAYATEさんは「親水公園で撮影していたとき、『いつかららぽーとのTOHOシネマさんで上映できたらいいね』とみんなと話していた。それが2度も実現してうれしい」と話した。

 また同作品のファンも付いており、すでに50回来場している人もいるという。中でも東村山市在住の吉岡真司くん(小5)は、同作品が上映される度に映画館に足を運ぶだけでなく、オリジナルTシャツを作ってキャスト陣にプレゼントしたという。真司くんは同作品を見て「パルクールがカッコいい」「やってみたい」とまずは体操教室に通い始め、同作品に登場するような「ヒーロー」を目指しているという。

 なお、同作品の上映における売上げはすべて上映した各映画館に寄付してきており、その総額は100万円を上回る。「たまに戻してくださる映画館もあって。その場合は『脳卒中フェスティバル』に寄付しています」とHAYATEさん。

 コロナ禍で演者同様、映画館も苦しかったため、HAYATEさんは「映画館にも元気になってもらいたい」と映画館への寄付を続ける。

 今後の上映予定は、10月22日~28日まで「キネマ旬報シアター」(柏市末広町1-1  柏高島屋ステーションモール S館隣り)で上映。23日14時30分からの回はバリアフリーに対応した「音声ガイド付き上映」となる。

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  • HAYATEさん(後列右から2番目)と小林さん(一番手前)と出演者。ファンの真司くんも一緒に

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