津田沼で「さんしんの日」初開催、500人が三線など沖縄の歌や踊りを楽しむ
3/7(火)津田沼で「さんしんの日」初開催
500人が三線など沖縄の歌や踊りを楽しむ
東部公民館(船橋市前原西2-21-21)で3月4日、「ゆかる日まさる日 さんしんの日」の音楽イベントが初開催された。主催は船橋市前原商店会。船橋市、船橋市教育委員会、船橋市商店会連合会が後援した。
「さんしんの日」は1993年に沖縄の琉球放送局が提唱したもので、三線と沖縄の歌や踊りを楽しむ日とされている。毎年3月4日には沖縄で同放送局が主催するイベントが行われるほか、日本各地やハワイ、上海、ロンドン、ジュネーブなど、海外でも同様の趣旨のイベントが開催されている。日本時間の12時から21時までの毎時00分、時報に合わせて沖縄の古典音楽「かぎやで風」を演奏するのが特徴で、近年ではオンラインで各地の会場をつなぎ、同曲の合奏もする。
船橋市前原商店会会長の大塚智明さんは「商店会に新たに加わった沖縄出身のメンバーから『さんしんの日』のことを聞いた。会には三線の勉強をしている人もいるし、地域に沖縄料理店もある。津田沼で沖縄文化に触れる機会をつくり、情報発信をしようと考えた」と経緯を話す。
津田沼と世田谷で唄三線教室を主宰する片山エリーさんは、東部公民館のステージ上から琉球放送のラジオに電話出演。その様子はオンライン配信された。「初開催で何もかも手探りで準備した。いつか琉球放送に出たいと思っていたが、願いが叶ってうれしい。いろんなご縁に感謝している」と片山さん。
会場は出入り自由として150席が用意された。「立ち見になる時間帯もあり、のべ500人くらいは来てくれた」と同商店会の村上定裕さんは盛況ぶりを喜ぶ。
地元の三線教室や琉球舞踊教室のほか、「チバりよ三線教室」(柏市)、「茅ヶ崎三線クラブ」(神奈川県茅ケ崎市)など市外団体も含め、計7団体が出演した。津田沼で「宮川淳子琉球舞踊道場」を主宰する宮川さんは「弟子が舞台で踊るのがとてもうれしい」と話した。
客席では曲に合わせて手拍子をする人たちや踊る人たちの姿も見られた。近隣から訪れた親子連れは「普段聞いている音楽と違って、とても良かった。衣装もすてき」と笑顔で話した。
イベントでは体験コーナーの時間もあり、花笠を被って写真撮影をする人や、三線体験をする人も。島太鼓の体験をした小学生の男の子は「太鼓を叩くのは緊張したけど、楽しかった」と目を輝かせた。
「小学生から高齢の方まで様々な年代の人が来てくれた。埼玉から来てくれた人もいた」と大塚さん。「うれしさと共に、沖縄音楽の持つ力に驚いている。毎年続けられるように頑張りたい」と力を込める。