小・中学生対象の三咲・大穴地区エンジョイカルチャークラブ「MOECC(モエック)」、保護者らが協力して設立
8/11(金)小・中学生対象の三咲・大穴地区エンジョイカルチャークラブ「MOECC(モエック)」
保護者らが協力して設立
大穴地区に、大穴中学校区の元PTA会長らが協力して設立した「三咲・大穴地区エンジョイカルチャークラブMOECC(モエック)」が2016(平成28)年の発足から7年目を迎え、現在、8月12日開催の「大穴ふるさとまつり」と8月30日に海老が作公民館で行われる発表会に向けて練習に励んでいる。
大穴中学校区の大穴中学校、大穴北小小学校、大穴小学校は、22年前までは楽器を演奏する音楽部があったが、それ以降は音楽の指導者がいないことから、音楽部がない状態が続いていたという。
そのような中で「児童、生徒に楽器を持たせたい」との思いで、当時の3校のPTA会長と3校おやじの会会長の中村忠利さんらが音楽部設立に向けて話し合いを続けていたという。
「20年前から音楽部をどうしても作りたくて。自分の子どもは卒業して間に合いませんでしたが、7年前にようやく形になりました」と振り返るのは元大穴中PTA会長の石井俊江さんと元大穴北小PTA会長の森雅子さん。
各学校の歴代校長が経緯をつなぎ、2012(平成24)年に大穴中学校に音楽部が設立されたものの、合唱部となったため、器楽部設立に向けて協議を重ねていたという。
「部活動としての設立も検討しましたが、ハードルは高く、地域活動としての設立を目指すことに決定しました」と中村さん。3校校長・PTA会長と協議を重ねた結果、吹奏楽部を設立。現在は社会教育団体として活動している。
「楽器はもともと学校にあったものがあったのと、寄付で集まりました。指導者もこれまでつながりのあった元教員が引き受けてくれることになりました」と中村さん。「その元教員の娘さんがプロのダンサーなので、吹奏楽部とダンス部を設立することができました」という。「MOECC」という名前は、「三咲、大穴、エンジョイカルチャークラブ」にちなんで名付けたという。
現在、ダンス部は海老ケ作公民館と大穴小学校、吹奏楽は大穴北小学校と大穴中学校を主な活動場所とし、ダンス部は幼稚園から中学生まで37人、吹奏楽部は7人で活動している。ダンスはプロのダンサー、振付師としても活躍している川上茜さんと柴咲咲子さんが指導している。
「吹奏楽部はコロナ禍で人数が減ってしまったので、これから増えればうれしい。この活動が子どもたちの可能性の窓口になれればうれしい」とほほ笑む中村さん。
大穴中学校区の児童・生徒を対象に募集している。
問い合わせは中村さんまで( tyujo-koumuten@nifty.com)。