鳥ちゃん的佐原 第1回「自己紹介と佐原の紹介、主演したイベントからみるこれからの佐原」
はじめに
この度連載をスタートいたします。佐原出身の現役大学生、鳥次啓斗(とりつぎ・けいと)です。よろしくお願いします。佐原、佐原周辺をPRできるよう頑張っていきます!
僕の地元、佐原。そして広げてスイゴウナウエリア。僕は将来、佐原そして香取市を大きくしたいと思い、大学で観光の授業も履修し、日々勉強しています。
今回連載のオファーを頂いた際に、『佐原が大好きな人による多角的な情報発信』というお言葉を頂きました。僕は祭りが大好きなので、慣れるまでは次回から祭りがメインになるかと思いますが、頑張ります!
プロフィール
簡単に僕のお話をしようかと思います。
僕の生まれはもちろん、千葉県の香取市佐原です。佐原で生まれ、佐原で育ちました。現在は横浜で大学のために一人暮らし中です。特技はピアノです。幼いころからピアノを弾いており、佐原文化会館や小見川にあるいぶき館で、習っていた教室の演奏会に出演していました。
現在は大学でJAZZ研究部に所属しており、大学でJAZZピアノを演奏しています。
2023年5月27日・28日に開催された、『水郷佐原あやめフェスティバル』では、ご縁を頂きピアノ演奏で出演しました。
当日は佐原での凱旋ステージということで、始まる時に「砂切(さんぎり)」、そして最後の曲前に「ラバウル小唄」の演奏をし佐原らしさ全開で参加しました。この2曲は、佐原囃子で使用されていますが、砂切(さんぎり)は山車(だし)の出発や帰着の時に演奏される儀式曲目であり、ラバウル小唄は最終日の最後などに使われる、佐原の人たちにとって切っても切れない曲です。
さらに、佐原でピアノを習っていた時の演奏会で弾いた曲や、中学校の合唱コンクールでの伴奏曲をアレンジして弾きました。
当日は、佐原で普段お世話になっている先輩方や、友人達などたくさんの方々が来場してくださり、本当にうれしかったです。
現在は横浜でも活動の幅を増やしています。JAZZはもちろん、オーケストラにも挑戦しております。先日参加したオーケストラは、神奈川大学のOBコンサートでした。JAZZピアノをやっているとピアノソロとは違う感覚でとてもやりがいのあるジャンルです。
ピアノソロは、一人で弾くので主役だと思って弾いてますが、JAZZやオーケストラのアンサンブルは脇役に回ることが多く、ほかの演奏者との息の合わせ方などがすごく楽しいです。
僕の地元 佐原
ここで、改めて佐原をご紹介します。
香取市佐原は、千葉県北東部に位置し、ざっくり言うと、銚子と成田の間です。もともとは佐原市でしたが、2006年に隣の小見川町・山田町・栗源町と合併して、香取市が誕生しました。
僕の地元佐原は、江戸時代から江戸と銚子の中間地点として、水運(舟運)業で栄えていました。
古来、利根川は太平洋ではなく江戸湾(現在の東京湾)に流れており、江戸は水害に悩まされておりました。その流れを、水害を防いだり、物を運びやすくするために、現在のように銚子に向かう流れに変えたのが徳川家がでした。それにより、東北地方から江戸に収める年貢は、現在の館山方面の航路を使わず、利根川を使うようになったそうです。このことが現在の佐原発展の起源だと、僕は感じています。
その後佐原は幾多の逆境に立ち向かい、それを跳ねのけて、1996年には関東初の重要伝統的建物群保存地区として選定されています。また、2018年には、佐倉市・成田市・銚子市と共に日本遺産にも選定されました。
佐原の大祭は千葉県初となる「国の重要無形文化財」、そして「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
佐原は今、観光地化が進んでいます。一時期は、香取街道もシャッターを閉めているお店が増えてきたなと感じる部分がありました。ですが、ここ数年は新しいお店も増えています。
特に、佐原にある遊休物件であった古民家を改築した、施設が増えてきました。例えば、茶屋であったり、甘味喫茶・ギャラリーであったり、客室分散型のホテルであったり。かつての街道の賑わいであるかのようです。
香取市佐原中心を流れる小野川沿いは、歴史的町並みの保全等を目的に、無電柱化を推進し、安全で快適な通行空間が確保され、景観がさらに良くなりました。地場の食材を活用した飲食店なども増えてきています。
僕が佐原に帰省するたびに、佐原は新しい方向へ進んでいると感じます。
「あやめフェスティバル」がもたらした新しい佐原
先ほど述べました、僕が出演した『水郷佐原あやめフェスティバル』ですが、今までの佐原のイベントと大きな違いが1つあります。
下座演奏が無かった
従来の佐原のイベントですと、必ずと言っていいほど、佐原囃子の演奏である生下座(なまげざ)の演奏がありました。「さわら・町並み・夕涼み」という佐原おかみさん会主催のイベントの時も下座連による佐原囃子の演奏があるように、佐原の観光イベントの時は必ずと言っていいほど佐原囃子の生演奏がありました。
しかし、今回の水郷佐原あやめフェスティバルは下座連による佐原囃子の演奏がなかったのです。ステージイベントの出演者は、地元出身のアーティストやDJがメインでした。これまで、佐原囃子の演奏がないとお客さんは集まらないと言われていましたが、それがなくても観覧するお客様で溢れていました。
小野川沿いを埋め尽くす飲食の出店は、本宿側(右岸)はキッチンカーなどが多くあり、新宿側(左岸)は佐原で営業している飲食のお店が中心に出店していたのも印象的でした。
お客さんの層も家族連れが多いと感じていて、お父さんお母さんは新宿側(左岸)の佐原で営業している飲食店が出店しているお店へ、子供たちは本宿側(右岸)のキッチンカーのお店で購入したり、さらに、食べ歩きしながら大道芸で笑ったりもできるスペースがあったり。
家族連れみんなが楽しめるイベントで、今までの佐原のいいところと、新しい要素が融合されたイベントだったと感じました。
最後に
今回は、自己紹介と佐原の紹介と主演したイベントからみるこれからの佐原を書いてみました。
次回のテーマは「佐原の大祭とは」です!